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小説創作に憑かれた人よ!

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小説やシナリオなど、言葉で物語を描くことに関しての気づきや技に関する記事です。 「小説指南抄」は過去記事を、「創作エッセイ」は新しい記事をアップしています。
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2023年10月の記事一覧

小説指南抄(28)小説創作とものづくり

(2015年 10月 01日 「読書記録゛(どくしょきろぐ)」掲載)  私は派遣社員としての仕事も…

栗林元
1年前
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創作エッセイ(24)言葉で映像を伝える

写真プレゼン・バトル (2015/10/20 Facebook投稿より)  ビブリオ・バトルの参加者仲間から…

栗林元
1年前
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小説指南抄(27)人物造型(悪役編)

(2015年 07月 22日 「読書記録゛(どくしょきろぐ)」掲載)  先日のレッスンで、「悪役、…

栗林元
1年前
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創作エッセイ(23)自作「青空侍58 ~人生はボンクラ映画」のあとがき

(2017/03/07 リリースのKindle版より) 人生はボンクラ映画 あとがき  私は専業作家では…

栗林元
1年前
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創作エッセイ(22)読みやすい文章にする

読みにくい文章とは?  小説を書き始めて間がない頃に、まず指摘されることが文体だ。曰く「…

栗林元
1年前
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創作エッセイ(21)物語の中での読者への情報提示のタイミング

小説創作関係の気づきをまとめていく創作エッセイ、今回はタイトル通り、物語の進行に合わせて…

栗林元
1年前
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小説指南抄(27)大きな嘘を補強するのは細部のリアリティー

(2015年 11月 29日 「読書記録゛(どくしょきろぐ)」掲載)  今、昭和十八年を舞台にしたSF小説を書いている。小説に限らずフィクションとは「嘘」であるが、SF小説は特に読者の予想を裏切る「大嘘」でなければならない。このような大嘘に必要なことこそ細部のもっともらしいリアリティーである。  そのリアリティーを出すためにどのようなことをしているかを、少し種明かしする。  当時の地方の国鉄(今のJR)駅を描写するために、駅に掲示されていたかもしれない同じ時代の広告ポスター

創作エッセイ(20)俺のデジタル文章入力マシン遍歴

(2009年 06月 30日 「読書記録゛(どくしょきろぐ)」掲載)  私はワープロ専用機の時代か…

栗林元
1年前
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創作エッセイ(19)やらせシンポジウム

(2011年 07月 30日 「読書記録゛(どくしょきろぐ)」掲載)  つい数か月前まで広告会社に…

栗林元
1年前
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創作エッセイ(18)時代劇オーパーツ

(2006年 04月 11日 「読書記録゛(どくしょきろぐ)」掲載)  以前から良く訪れるインター…

栗林元
1年前
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創作エッセイ(16)傘どろぼう

(2012年 09月 18日 「読書記録゛(どくしょきろぐ)」掲載) 雨が降っていて、思い出したこ…

栗林元
1年前
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創作エッセイ(15)人間観察、上司、ボス、マネージャー

人間観察は創作のためのインプットでもある (2012年 11月 13日 「読書記録゛(どくしょきろ…

栗林元
1年前
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創作エッセイ(14)体験をネタに小説作品化するとは

 若い書き手にするアドバイスに、「自分の体験をネタに作品化してみる」ということがある。 …

栗林元
1年前
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小説指南抄(27)官能小説について 2

(2014年 08月 31日「読書記録゛(どくしょきろぐ)」掲載) 前回に引き続き、官能小説に関して語ろう。  私が初めて読んだ官能小説は、高校教師をしていた父親の本棚から拝借した、ジョン・クレランドの「ファニー・ヒル」である。18世紀に債務者監獄の中で書かれた近代性愛文学の始祖といわれるもので、検閲問題の歴史とともにも語られる作品である。 中学生の頃に読んだのだが、同じ頃、SM雑誌を読んでいた同級生がいて、彼は大人になってコピーライターになった。私は古典ポルノを読んで、大