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読書遍歴(復職日記26)

引き続き今日もお休み。

同居人氏1、2はともにお仕事。
早朝同居人氏2を昨日のようにお見送り。
胃腸の調子はまずまずのよう。
太田胃酸+第一三共胃腸薬をダブルで飲んでいた。
そんなに飲んでいいのか疑問だったけれど、人一倍体調管理に敏感な同居人氏2なので、黙っておいた。
ダブル胃腸薬のおかげなのか、今朝は昨日よりも軽快な足取りで出て行った。


同居人氏1は、今日は朝寝坊。
在宅勤務といえど、出社時刻はあるわけで、そろそろやばいんじゃないか…というところで起こしに行く。
起きて早々に、最近猛烈に勉強している投資のことを話し出す。
もはやわたしには訳が分からない用語ばかりなので、曖昧にニヤニヤしながら相槌を打っておいた。
しかしわたしは知っている。
同居人氏1は、よく言う寝言があって、それが、



「無理して食べたらもったいないよ!おいしく食べられないじゃん!冷蔵庫にしまっておきな!」


なのである。
食べ物の夢を見ているな…と、それを聞きながらわたしはニヤニヤする。頻繁に言っているので、口では投資がどうのと熱弁していても、でもこの人、寝言で食べ物のこと言ってるしな…と思うと、真剣味が減る。


※※※

最近読んでいた本がある。


哲学に興味があるけれど、難しくてよくわからない、という人を対象にした本で、とても面白かった。



そして、この著者の方がおすすめしていた、この本も今読んでいる。



そもそも「デカルト」さんが何を言っていたかわたしは全然知らないので、「そんなこと言ってない」と言われても、そうなんですか?と言う感じなのだけれど、こちらも面白い。正確に言えば、「つまらないけれど、面白い」、「よくわからないけれど、わかるような気がする」、という感じ。



わたしはこういう本ばかり読んでいて、小説はあんまり読まなくなってしまった。
病気になってから、想像力というか、感受性というか、が、著しく減退している感じで、こういう「現実のことが書かれたもの」を好ましく思うようになった。



こういう本の中で、1番好きな本は、これ。


1番と言いながらふたつあるのは、どちらも本当に同じくらい大好きだからだ。
本の内容は、「大好き」と言っていいのか、憚られる内容ではあるのだけれど、わたしは、上間陽子さんに出会って、彼女の書くものを読んで、人生観が変わった。


さらに遡れば、上間陽子さんにたどり着いたのは、この方が書いたものを読んだから。


岸政彦さん。この方を読むようになってから、社会学系の本というか、「現実のことが書かれたもの」をより好んで読むようになった気がする。


岸政彦さんの書いたものやおすすめなさっていた本は、どれでも読みたい!という時期があって、買ってはみたものの、難しすぎて途中で投げ出した本もある。それが、これ。



IとIIがあって、どちらも分厚い上に文字が小さくて、本当に何書いてあるかちんぷんかんぷんだった。いや、正確に言うと、「よくわからないけれど、わかる気がする」が延々と続く感じで、途中でギブアップした。
岸政彦さんはこれを大学生のときに熱中して読んだそう。やっぱり学者さんはすごいなと思った。


そうして大元を辿って行くと、岸政彦さんにたどり着いたのは、この方が大好きだったから。この方と岸政彦さんが対談していて、それで岸さんにたどり着いたのだった。


雨宮まみさん。若くして急逝されてしまった。
雨宮さんが亡くなった、とyahooニュースで知った日のことをよく覚えている。
まだコールセンターで働いていた頃で、仕事の合間にネットを見ていたら、その記事を見つけてしまった。帰り道にひとしきり泣いた。雨宮さんのいない世界になってしまった、と思った。
それくらい、彼女の書く文章が好きだった。


こうして書いてみると、読書も「縁」だなあと思う。この作家さんを読んでいたらこの作家さんに繋がって、この問題を考えていたらこの本に繋がって、という感じで、無限に広がってゆく。



わたしは総じて、「現実のことが書いてあるもの」、とりわけ、「現実に困ったりしながら、それでも生きていくことが書いてあるもの」が、好きです。


さて、「デカルトはそんなこと言ってない」の続きを読みます。
一体何を言ってないんですか、デカルトさん。


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はじめ
投げ銭?みたいなことなのかな? お金をこの池になげると、わたしがちょっとおいしい牛乳を飲めます。ありがたーい

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