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「真夏の愛を抱きしめる」前に、GLAY「BLEEZE~G4・III~」を聴いてみよう。
7月9日は、2014年にGLAYが50枚目のシングル「BLEEZE~G4・III~」を発売した日です!
はじまりのうたこ(まりうた)です。
「アクセス」や「スキ」ありがとうございます!
私のnoteでは毎回大好きなGLAYとラジオについて語っています。
今回は「BLEEZE」がテーマです。
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【GLAY「BLEEZE~G4・III~」とは?】
G4シリーズの3作目が「BLEEZE~G4・III~」
ポイントを押さえた後、細かく1曲ずつ語る。なおCDに収録している4曲とも、各種サブスクや以前の記事で書いた「GLAYアプリ」で楽しめる。
【当時20周年・GLAY 50枚目シングル】
GLAYの「50枚目」そして「20周年記念」のシングル。メンバー4人が作詞作曲した4曲が収録されている。
以前の記事では「note」や「番組」や「シングルCD」発売の数字「50」という回数が多いか少ないかについて考えた。
【G4シリーズの3作目】
GLAYのシングルCDで「G4」と名前の付くシリーズがある。G4シリーズのポイントは3つ。
・2022年現在までに6枚のシングルCDが発売している。
・1枚に4曲以上入っているので、シリーズだけで24曲ある。
・最初のG4以外はメンバー4人がそれぞれ作曲(作詞の曲も)
・2006年7月12日発売 33枚目シングル「G4」
・2011年10月5日発売 43枚目シングル「G4・II -THE RED MOON」
・2014年7月9日発売 50枚目シングル「BLEEZE~G4・III~」
・2016年1月27日発売 53枚目シングル「G4・Ⅳ」
・2019年7月2日発売 57枚目シングル「G4・Ⅴ-Democracy 2019-」
・2020年8月12日発売 58枚目シングル「G4・2020」
「G4=GLAYの4人」
GLAYは4人全員が作詞も作曲もするため、ロックバンドだが音楽の幅が広い。それぞれが興味のあることを日々インプットし、GLAYの活動としてアウトプットしている。
これがデビューから28年ずっとメンバーが変わらず休止もせず音楽活動を長年続けられる理由でもある。
TAKUROさんは2014年のWEBインタビューで、下記のように答えた。
【(タイアップ音楽が多かったが)2000年頃からシングルの価値がだんだん崩壊していく中で、俺たちはシングルに対してよりファンの人たちが喜ぶことに特化しようと考えた。「G4」シリーズはその1つですよね。シングルというのはバンドにとって名刺みたいなものだと思うし、その姿勢はずっと変わらないです。】
「ファンの人たちが喜ぶことに特化」
GLAYがファンを大切にしてくれているのが伝わってくる。
【「GLAY EXPO 2014」を意識】
東日本大震災から3年。2011年3月以降、GLAYは東北での活動にも力を入れた。当時のインタビューでTAKUROさんは、
【20年も続いてるバンドにとって音楽的な積み重ねやスキルも大切なんですけど、それと同じくらい、長きにわたり紡いできた物語も大事だと思っていて。
わかりやすく言うと、東北でやるEXPOのテーマ曲はやっぱりTERUが書くべきだということ。彼は東日本大震災直後から積極的に被災地に赴き、現地の人たちと交流を持ち、Twitterやその他のメディアでいろんな情報を集めては俺らに「今こういう現実らしいよ、見てきた現場はこうだったよ」と伝えた。
東北に対する思いは日本人ならいろいろあるでしょうけど、俺の中ではTERUは飛び抜けて積極的だと思っていたので、そのEXPOのテーマ曲にはTERUが感じたことを表現していけば、それはちゃんとGLAYらしいものになるんじゃないかと思ったんです。】
シングル1曲目「BLEEZE」は、20周年当日(5月25日)に山形・山形市霞城公園内市営野球場にて招待制フリーライブ「六魂Fes!×GLAY Special Live powered by Benefit one」にて初披露。
東北6県ホールツアーなども行った後、9月20日には宮城・ひとめぼれスタジアム宮城で「GLAY EXPO 2014 TOHOKU 20th Anniversary」を開催。
約5万5千人を動員し、仙台周辺のホテルや新幹線などが満室でとれなくなる現象も起こった(EXPOについては改めて語る)
GLAYの大きなライブは夏が多い。私は「BLEEZE」を聴くと、2014年の夏を思い出す。このご時世になる前の遠征ライブは、現地でのご飯や観光も楽しみの1つだった。またいつか新しい思い出を作りたい。
【1曲目「BLEEZE」】
・TERUさん作詞作曲。その前のシングルがHISASHIとJIROそれぞれの楽曲だったため、上記インタビューのようにTAKUROさんから「今度はTERUで」と打診が。一度は断るも、説得された。当時のTERUさんインタビューによると、
【曲を書くのは好きですけど、シングルとなるとGLAYっていうバンドの人生を背負ってるイメージがあるんです。バンドの名刺代わりでもあるし。背負うのは歌だけで精一杯っていうのがあるし、いろんな人に歌詞を読まれるのも照れくさくて。アルバムのために書く場合は、GLAYのことが好きな人が手にとってるっていう印象があるので、あまり緊張しないんですけど。】
【「考えてみ? 50枚目のシングルがTERUの作詞作曲の曲だったらすごいドラマチックじゃん」って言われて、そこまで期待してくれるんだったら書いてみようかと。ただ俺が率先して曲を書いていくタイプではないからこそ、GLAYはいいバランスで活動できてるという気もしてるんです。僕の場合は、表現者っていうよりはメンバーが作った曲を歌う歌い手だと自覚してるんで、本来はそこに徹していたいんです。】
亀田誠治さんプロデュースも刺激になったそう。
とにかくキラキラしていてライブでこそ映える曲。「GLAY EXPO 2014」テーマソングでもあり、EXPOオープニングナンバーにも選ばれた。
ステージの後ろにも座席があり「GLAYチョップ」と呼ばれる手の振り付けで華やかにスタート。
歌詞は夏の甘くて刺激的な恋を歌っている。
【真夏の愛を抱きしめて溢れるトキメキは恋の始まり
激しく胸は高鳴り踊る 焦がれた熱い想い止めないで
endless summer breeze】
なお「BLEEZE」のスペルは「風」を表す「BREEZE」だが「制作過程でいつのまにか変わっていた」と過去ラジオで話していた。バンド名もGLAYだし、オリジナリティがあって違和感を感じない。
・広瀬アリスさん出演コンタクト専門店アイシティ「夏をアイしてキャンペーン!」CMソングでもあった。
・MV監督は以前から繋がりがあった蜷川実花さん(以前の記事でも書いたがAKB48「ヘビーローテーション」MV風にと)
【2曲目「外灘SAPPHIRE」】
TAKUROさん作詞作曲。「ワイタン・サファイア」と読む。TAKUROさん楽曲だがGLAYとは一味違う世界観に。ドラマーに村石雅行さんを迎えた。
外灘は上海市にある観光エリア(地名)観光が有名な場所のようだ。「地球の歩き方」HPの紹介はこちら。
【1842年、イギリスが強引に締結した南京条約によって外国の租界地(外国が借地した治外法権地)が最初に設定されたエリア。欧風近代建築が多数残り、観光資源になっている。なかでも黄浦江に面して並ぶ重厚な建築群の多くは、1930年代に流行したネオ・バロックやアール・デコなどを折衷したユニークなデザインが特徴だ。
(観光は)ライトアップされた夜景の美しさだろう。対岸の浦東側から眺めるのもいいし、黄浦江を走るナイトクルーズ船からの眺めも格別だ。かつては船着場だった黄浦公園の遊歩道を歩くのも悪くない。1930年代に完成した祖界建築と対岸の近未来的な高層ビル群という上海の過去と現在を同時に見ることができる。】
歌詞は異国での恋を歌っている。
フレーズで一番気になったのは「亜熱帯したい」
外灘は日本と同じように亜熱帯気候で、四季がはっきりして梅雨があるそう。ジメジメしている…いけない恋?一夜の恋?艶感のあるメロディのイメージに合う歌詞。
【3曲目「黒く塗れ!」】
HISASHIさん作詞作曲。「Paint it black」歌詞にもフレーズが。
ドラマーに 凛として時雨のピエール中野さんを迎えた。
とにかくライブ映えする楽曲。以前の記事でも語ったが、HISASHIさんの想像を超えるユーモアな世界観はいつも驚かされる。HISASHIさんの中でコンセプトがしっかりしているからだと思う。
イントロのギターからのTERUさん「黒く塗れ!」の一言からはじまる。
メロディに合わせた韻を踏んでいる言葉たちが心地よい。伸びやかなTERUさんの真っ白な声が、一気にロックな黒いGLAYに。
【黒でも白でも無い僕等 ようこそここが黒のギルド ステキな闇の世界へ】
【4曲目「YOU」】
JIROさん作詞作曲。ドラマーには「黒く塗れ!」同様、凛として時雨のピエール中野さんを迎えた。
今までの3曲とは違いミディアムバラード。この頃のGLAYでは低い音程の楽曲に入る。インタビューによると、JIROさんの仮歌詞がそのまま採用された。
【今までの自分とは違う部分が出てるかもしれないですね。(中略)「YOU」も最初はTAKUROに書いてもらうつもりだったんですけど、気を抜いて書いた仮の歌詞を亀田さんに「僕、いいと思うけどな、この歌詞の雰囲気好きだけどね」って言われて、「この歌詞、悪くないのかな?」って。がんばって書いた歌詞じゃなくても、ストレートな言葉でもいいんだって気付かされた。それは新しい発見でしたね。】
タイトルはシンプルなのに歌詞は深い闇のよう。2000年8月のシングル「とまどい/SPECIAL THANKS」カップリングでJIROさん楽曲「Good Bye Bye Sunday」にも通ずる気がする。
個人的に「Good Bye Bye Sunday」が昼間なら、「YOU」は出口の見えない真夜中や深夜のイメージ。ベースが心地よいメロディ。
改めて歌詞を読んだら「Good Bye Bye Sunday」では「明日世界が終わっても大丈夫」と歌っていることを発見。14年後に色々知ってしまった大人の
YOUだろうか(※勝手な想像でしかない)
「YOU」歌詞の冒頭は、
【たぶん…、もう少しだけ待っていてね
不思議だ夢の中にでもいるようだ
黒い逆さま道化師がこうつぶやいたんだ
「狂気だ!明日に希望などありはしない」
気持ちよりも感情が先走る世界
思いやりよりも憎しみが生まれる時代】
珍しくマイナス思考の主人公。現実で何があったのか。
曲の中盤では、
【電車の窓から大きく手を振るコウモリが
「こっちだ!闇の入り口に招待しよう」
不条理な出来事や悲しい日々の中
解決の糸口は見つからずにいた】
悩みから抜け出せない様子。それでも、
【キミが唄う
ボクに問いかけてきてくれる未来に包まれて
想い出なんとなく…
この世が終わるまで
空を見てる、ずっと2人で】
「空を見てる」=ずっと2人でいられる希望を探している?
最後には、
【キミが笑う
それだけでいいよ、多くのことなど望みはしない 去り行く喜びを…
この世界が終わるまで 空を見てる、ずっと2人で見てる】
一緒にいられない誰かがいた?キミがいない世界=世界の終わり?
これは想像でしかない。一緒の時間は無限ではないけど、その一瞬を大切に過ごしたいと思える歌詞。
ぜひ楽曲を聴いて感じてみてほしい1曲。
なおこの年の10月15日発売「百花繚乱/疾走れ!ミライ」のCD+DVD盤収録映像「GLAY STUDIO SESSION」で、「BLEEZE~G4・III~」収録曲も演奏された(2014年7月29日にファン30名を招いて収録)
本格的な夏を前に「あなた」のプレイリストに加えてみてはいかがだろうか。
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ここまで、ありがとうございました!
それでは、またここであいましょう。
第69話【「真夏の愛を抱きしめる」前に、GLAY「BLEEZE~G4・III~」を聴いてみよう。】
完
<おまけ>
私がnoteを始めた理由でもあるので、今年の4月29日からGLAYとラジオ(市町村単位のコミュニティFMも含む)について書いています。
もしお時間ありましたら。
全国に約340局ある「コミュニティラジオ」の大切さについて、他にも色々と書きました(きっと災害時などに役立つはずなので、普段から「あなた」の地域のコミュニティFMを)
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<「note公式マガジン」に掲載されました>
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