大河ドラマ「べらぼう」第3話解説②実際に「一目千本」を見てみよう‼️
今回は前回に引き続き「一目千本」を見ていこうと思います❣️
前回の記事はこちら👇
では早速見てみましょう。
花の名前 、見世(店名) 、遊女名の順で書いていきますね。
では、右から順にいきましょう。
①山吹(ヤマブキ)、たはらや、若松
②姫百合(ヒメユリ)、たまや、しつか
③華曼草(ケマンソウ)、つるや、鶴の尾
④百合(ユリ)、大かなや、一のへ
私個人的には百合に見立てられている遊女、一のえさん(一のへ)が気になりました。
百合のイメージで考えると、
すごく美人で、可憐な感じなのかな〜と思っちゃいます🤍
姫百合と百合では、どんな風に違うのでしょうか。実物の遊女、しつかさんと一のえさんを見て、確かめてみたくなりますね。
ケマンソウもめちゃくちゃ気になりました。笑
どんな遊女だったのでしょうか。
①山慈姑(さんじこ)、あふみや、萬太夫
②亀甲草(キッコウソウ・イチヤクソウ)、大かなや、みほさき
③蒲公英(たんぽぽ)、角たまや、玉川
④未央(びょうやなぎ)、あふみや、七町
③のたんぽぽは、「べらぼう」でも取り上げられていましたね。歌が上手な玉川役を木下晴香さんが演じていました🎶
①庭桜(にわざくら)、かつさや、花こと
②慈姑(オモダカ、クワイ)、扇や、哥かた
③福寿草(フクジュソウ)、つたや、みち春
④石竹(セキチク)、あふみや、都路
これね、「一目千本」見ていくと
50頁以上あるんですよね📕
結構な種類のお花が載っているんです。
これだけの種類が江戸時代にもあったと思うと、
驚きです。
続きが見たい方、ご興味のある方は
国文学研究資料館のサイトからご覧ください。。。
そして、最後のページにはしっかり
「蔦屋重三郎」と「北尾重政」と
記載されております。
彫師は「古澤藤兵衛」。
ここからは私の個人的感想
吉原遊女は、大身の武士や豪商、文化人の上客も接客したため、美貌だけでなく、それなりの教養も求められました。
(もちろん、遊女の中には、
騒いだり、無遠慮に押しかけたりする者もいましたが。)
そんな吉原遊女の教養として、まずは読み書きができること。
そして、書道、生け花、茶道、和歌、俳句、琴、三味線、囲碁・将棋などの芸事ができました。
女性の識字率が低かった時代に、
吉原遊女たちは、ほぼほぼ全員が読み書きができたのです。(お客に手紙を書いたりするために必要だった。)
「一目千本」で吉原遊女たちは、遊女の必需的な教養である生け花として見立てられ、その上、この本を読み、この本の意味を理解することが出来たわけです。
花も文字も、「高水準で理解することが出来る」
「教養のある吉原遊女」という前提があるからこその、「一目千本」だったのかもしれないな〜と考えてしまう所存です。
花も文字もまったく理解していない女性を本で花に例えても、あまりしっくりこない気がするんですよね。
そう考えると、「吉原遊女」という存在は
岡場所や宿場町の遊女とは異なり、
これらの教養をふまえて、
「吉原」というブランドを背負っていたのではないかと思います。
そして、それが吉原クオリティなのです。
何度も申し上げますが、
大前提として、吉原遊廓とは、言葉では言い表すことが出来ないほど劣悪な環境です。
遊廓制度を肯定しているわけではありません。
それに加え、蔦屋重三郎は
「吉原を繁盛させるために動いたのだから、劣悪な環境で生きる遊女から見たら鬼だ‼️」という意見も散見されますが。。。
「このような意見があることも、私は知っていますよ〜」ということだけ記させていただきますね。
ですが、ここまで「吉原」をブランド化させる蔦重や妓楼のマーケティング力には毎度驚かされます。
今回はこの辺りにしておきましょう!
「べらぼう」解説、楽しんでいただけたらなによりです🎶
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