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江戸時代における吉原遊女を研究していた私が、大河ドラマ「べらぼう」を見た結果【第4話】

月曜日、お疲れ様です。
瑠奈です。


昨日は、「べらぼう」第4話の放送でしたね〜❣️


今回も個人的な感想をべらべらと
述べさせていただきますよ〜❣️


第3話感想はこちら👇


私は、大学院で「江戸時代における吉原遊女の心中」について研究をしておりましたので、
遊女関連の感想が多くなってしまいますが
ご容赦ください。。。



⚠️ネタバレ注意


感想


今回は、『雛形若菜』の甘い罠ということで、
蔦重は、鱗形屋孫兵衛と西村屋与八にしっかりはめられていましたね。


私が西村屋与八を初めて知ったのは
大学生の時なんですけど、

吉原遊女の足抜け(逃亡)について調べていた時に与八と出会ったんですよね。

ちなみに、その時調べていた史料がこちら👇

林屋正蔵 歌川豊国『帯屋於蝶三世談 6巻』(西村屋与八、1825年)国立国会図書館デジタルコレクション  (参照 2025-01-27)



吉原遊廓には出入口がひとつしかなく、
お歯黒どぶに囲まれていました。

吉原を囲む堀には、忍び返しが付けられ、
遊女はここから逃げ出すことはほぼ不可能だったわけです。

だけど、そこから逃げ出すために、
客であろう男たちが遊女の逃亡を手引きするという史料ですね。笑


そう、この史料を調べていた時に
与八と出会ったので、
「べらぼう」第4話で与八が出てきた時は、
「わーー!与八ーー!」となりました。笑


こんなことはどうでもいいんですけど。笑


徳川家も、田沼のずる賢ムーブにより、
賢丸(後の松平定信)もしっかりはめられていました。

江戸時代の話なので、一杯食わされたとでも言いましょうかね。


徳川家で各々の私欲が揺れ動く様と、
吉原で蔦重が奮闘する様が、
なかなかにリンクしていて
「皆一杯食わされすぎー‼️徳川家も蔦重もどうなるのー‼️」
とかなり見応えのあるハラハラ感でした。




特に印象に残ったシーンは、
楼主たちの手のひら返しですかね。


蔦重が版元となった錦絵がやっとの思いで完成したかと思いきや、鱗形屋孫兵衛と鶴屋喜右衛門の登場により大どんでん返し。


そりゃ蔦重だって「ふざけんじゃねえ‼️」と怒りますよね。


忘八たちもそれに便乗して蔦重を守るかと思いきや、

「蔦重一人が手を引けばいい話だ」
「これは吉原のため」と。

ついに駿河屋も「吉原のため」と言っていました。。。


さすが忘八。
利益しか考えていません。笑


が、駿河屋の表情からは
「蔦重をバカにしやがって」といったような
なにか思っている感じが読み取れました。個人的に。


ドラマ冒頭になってしまいますが、
錦絵を作る際の資金も、忘八が出すと見せかけて花魁から取り立てようとしていたようで。。、。


これもさすが忘八。


ドラマ内でも言われていましたが、
遊女は働けど働けど、、、ね。


遊女の衣装も、禿の世話もすべて遊女持ちでしたので、借金を返済することは難しかったとされています。


手元に残るお金なんてほぼなかったのでしょう。


今回も、そんな遊女の処遇が所々散りばめられていましたが、搾取されていたのは花魁だけではないことも読み取れました。


蔦重や徳川。
権力を奪い合い、搾取し、搾取される関係性が各々の立場で描かれていました。


これは江戸の話ですが、
いつの時代もあまり変わらないのかもしれません。



最後に。
この大河ドラマは蔦屋重三郎の話ですが、
「吉原とは"そういう"世界」で、
出口も一つしかない、桶伏せ等の私刑も存在する「独立した存在」であることがこのドラマから読み取れます。


私が大学院で研究していた頃も
「吉原って、吉原特有のルールがあるし、外界から遮断された一種の国じゃん」
って常に感じておりました。


このドラマを見ていると、
院生の頃を思い出し、
心の中にある興味の炎がまたメラメラと燃え始めている感じがします。


これから蔦重がどのように復活するのか、、、
第5話も楽しみですね🔥



次は、雛形若菜初模様について解説しようかな!


第3話解説はこちら👇



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母がバツ2の女子大学院生。瑠奈
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