江戸時代における吉原遊女を研究していた私が、大河ドラマ「べらぼう」を見た結果③
月曜日、お疲れ様です。
瑠奈です。
べらぼう第3話放送されましたね〜。
今回も感想書いていきますよ〜〜‼️
前回の感想はこちら👇
私は大学院で「江戸時代における吉原遊女の心中」について研究をしておりましたので、
遊女関連の感想が多くなってしまいますが。ご容赦ください。。。
感想
第3話でついに「一目千本」が刊行されましたね〜‼️
令和を生きる私でさえも、
時代を超え「一目千本」を実際に読んでみたくなりました。
そう思うと、当時の人々には
とてつもなく興味がそそられる内容だったのではないでしょうか。
また、本を作る過程がしっかりと
描かれていたのが私的には「おぉ〜〜👏」となりましたね。笑
大学院で書誌の授業も取っていたので、
「実際作るとなるとこんな感じなのか〜」
とイメージしやすく、学んだことがドラマで観れると嬉しいものですね。
日本の印刷技術の歴史って結構すごくて、
奈良時代の百万塔陀羅尼（ひゃくまんとうだらに）
を始めとして、世界の中でも古い歴史を持っているんです。
平安鎌倉室町も、「印刷」はされていたのですが、
それは仏教の流行と深く関連しています。たしか。笑
江戸時代初期になってから、
金属や木に文字を掘って、1文字を判子にしたものを使った印刷方法も取り入れられたりして。
判子を組み合わせれば色んな文章が出来るよーってやつですね。
でも結局、製版印刷に変わってしまうんですけど。
製版印刷とは、
・紙に文字や絵を墨で記す
・その紙の表面を板木側に向けて貼り付ける
・墨の部分を凸形に彫る
・その部分に墨をのせて紙をあてる
・バレンで摺り、写し取る
という方法です。笑
まあドラマに出てきた工程ですね。笑
⬆️こんな感じで皆さん本を作っていたようです。
つらつら印刷について書いてしました。笑
第3話‼️
その中でも特に印象に残ったのは、
やはり花の井の手練手管〜〜〜‼️
第2話で、花の井には「張り」があると
蔦重が、客である長谷川平蔵に吹き込んでいたのが効いていましたね。
花の井が、張りのある気の強い花魁というイメージを持たせておいて、
長谷川平蔵が登楼して、花の井とやっと会える！ここぞというタイミングで、
花の井は、長谷川に
「頼れるのはあなたしかいないのよ」
「だからお金を出してほしい」と
素直に弱さを魅せて、甘えるわけですよ〜‼️
「張り」のある、気の強い花魁だと思って、
長谷川は構えていたのに！
まさか花の井が弱さをだしてくるなんて〜‼️
このギャップが功を奏しましたね。
さすが、花魁の手練手管。
客を翻弄させるのが上手です。
事前に吹き込んであった「気の強い花魁」である花の井のキャラ設定が、しっかり効いていました。
そして長谷川が、
「お金が無くなったから登楼できない」
と花の井に手紙を送ってしまうところも
可愛らしくて良かったですよね。
わざわざ手紙を送るなんて😂
根はいいやつって感じでしたね☺️
あとは「粋」についてですね〜。
「一目千本」が出来上がって、
その冊子を手にした駿河屋の女将ふじが
遊女を花に見立てることに「粋だね〜」
と言っていたシーンですね💐
江戸という町にとっては
「粋」という概念がすごく大切にされていました。
吉原遊女の「張り」という言葉も
「意気張り」や「張りと意気」と、
セットになって使われることがあります。
「意気」だけじゃなくて、「意気地」とも言われたりしますね。
現代で使われるなら「意気地無し（いくじなし）」とかですかね。
吉原遊女の意気と張り。
意気･･･負けん気が強いさま
張り･･･自分の意見を最後まで通すこと
この場合に使われる「意気」も
「粋」から派生してきたと言われます。
また、「粋」だけでなく、「いき」という言葉には
「大通」「好風」「好意」「当世」
というような漢字が当てられるほど、
複雑な意味内容を持っていたそうです。
「粋」と聞くと、
お洒落な感じやかっこいいイメージを想像しますが、当時の「粋」にはそのイメージだけでなく、幅広い意味が含まれ、
そしてそれが江戸っ子文化とも深く絡んでいるのです。。。
これだけだと、
結局「粋」ってなんなんだよ‼️って感じですが、
ちょっと長くなりすぎたので、
「粋」についてはまた今度解説しますね🫶
次回のべらぼうも楽しみです🎶
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