調べるには知恵がいる
先日のコラムでは、「気になったことを放置しない」というテーマを掲げさせていただきましたが、今回は、ではどうやって情報を得ていくかということについて。
会社の部下たちと話していて気づいたのですが、「ネットで検索する」という能力にも個人差があるのだなということ。
「検索力」とでも言えばいいのでしょうか。
欲しい情報を得るには知識と知恵が必要となります。
表現の仕方にも工夫が要りますし、語彙力も要ります。類似語を捻り出すこともあるかと思います。ここは知識でしょうか。
そして、複数の単語を組み合わせるにはセンスや気づきも不可欠な要素です。ここは知恵の部分ですよね。
それから、検索方法にはコツがあります。検索スキルの知識と工夫です。
ちょっとした方法を知っておくだけでも、情報を得やすくなりますし、求めた答えにたどり着きやすくなります。
ここでは、いくつか覚えておくと便利なネット上の検索方法を挙げておきます。
✅AND(+)検索 :
「キーワードA キーワードB」または「A+B」
「A」と「B」両方のキーワードを含むサイトを検索します。「+」を入力することで検索候補がより多く表示されます。
✅マイナス(-)検索、not検索 :
「-」の後に「キーワード」
「A -B」 検索結果Aの要素から、Bのキーワードを含む候補が除外されます。
✅OR検索 :
「A OR B」
「A」と「B」どちらかのキーワードを含むサイトを検索します。
✅フレーズ検索(“”)(「」) :
「キーワード」を「“」と「”」などで囲む
複数の単語で構成されるフレーズを検索します。
✅アスタリスク検索(*) :
「平成*年 キーワード」など、不明なキーワードを「*」と入力
慣用句や固有名詞など、ある一カ所の言葉だけが思い浮かばないなど、曖昧な箇所を「*」として入力して検索します。
✅ファイル検索 :
「キーワード」と「filetype:」を組み合わせる
「キーワード filetype:pdf」でpdfファイル、「キーワード filetype:doc」でWordファイル、「キーワード filetype:xls」でExcelファイルなど選定した種類のファイルを検索できます。
✅SNS内の情報検索 :
「キーワード」と「@」や「#」を組み合わせる
TwitterやInstagramでハッシュタグのついたキーワードや関連記事を検索することができます。また、「(キーワード) @twitter」で検索すれば、Twitterの投稿に絞った検索が可能です。
✅サイト内の検索 :
「Ctrl+F」で検索窓を出す
検索窓にキーワードを入力することで、表示されているサイト内から得たい情報を探します。
✅Googleの画像検索 :
Googleのトップページ右上の「画像」をクリック
キーワードを検索するのではなく、手持ちの写真データや対象の画像から類似情報を検索します。
✅その他機能 :
「計算機」と入力すると計算機が表示される
ざっくり挙げましたが、これくらい覚えておくと便利です。
また、検索時には「何を調べるか」と同様に、「どんなプラットフォームで調べるか」も重要な選択肢です。
例えば災害時などで被害状況を調べる際にはNHKのニュースや、河川のライブビデオカメラのサイトが有用ですし、情報の判別は必要ですが最新情報はTwitterが強かったりします。
レストランなどお店の情報はInstagramが強いですよね。
学生時代の友人やかつて付き合っていたお相手など、過去の交友関係であればFacebookで検索すれば数珠つなぎで探せるはずです。
先日、義理の両親が遊びに来られた際に、最近使い始めたということで「LINEの使い方」の本を手にされていて、妻と一緒に「もったいない・・・」とつい声に出してしまいました。
情報収集の方法を知らない人は、アプリや機械の使用方法が分からなかったり、便利な使い方を知りたかったりする場合には、ハウツー本に手を出してしまうことが多いかと思いますが、それらの要素はほぼネット上にあると考えると、無駄な本を購入しなくても必要な情報は検索してみることで全て目の前にあるスマホやパソコンの画面上で得られるはずです。
現代における「検索力」は、かかるコストも労力をも軽減してくれる、ひとつの能力だと考えています。
今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。