大きなことをする時は小さくはじめる。何が大切かということが何より大切。

良いもん作って提供したい。道は険しい。

「あ〜大変だ大変だ。あ〜忙しい忙しい」

おや、なんだか慌ただしいね。どうしたんだい?

「いや、前にちらっと相談した話さ。ずっと使ってるブログサービスをやめて、自前で一から作ろうと思ってね」

ああ、そういえばnoteからワードプレスに切り替えるとかなんとか言ってたね。そのことかい?

「そうさ」

詳しくはわからないけど、有名チェーン店のラーメン屋の看板おろして、個人でラーメン屋やるみたいなもんだろ。

一からファンを作らないといけないし、そもそも作るラーメンが喜ばれるかもわかんない。どんな人が住んでるかもリサーチが必要だよね。

それから、ラーメンを知ってもらう努力も必要だ。それにチェーン店で共有している情報とかシステムとかも使えなくなるしね。

要するに全部自前で用意しなけりゃいけない。
たあそう考えるとブログであってもすごく大変だと思ってしまうね。まあ、その分自由はあるんだろうけどね。

「そうなんだよ。自由度が高い分やることもできることも多いよ。僕のブログがみんなの役に立つ。そう考えると満足いくものを準備したいね」

ふーん、それであれやこれややってるわけかい。

みんなの役に立つか。理想が高いのは結構なことだし、みんなの役に立とうってのも悪いことじゃない。

ただ、少し不安を感じるね。なにせこれからやろうとしてることは、みんなが喜ぶか見通しは立たないし、うまくいくかわからないからね。

心が折れないMVP

やってみて気持ちがポッキリ折れないように、MVP(Minimum Viable Product)って言葉を贈っておくよ。

「なんだい、それは?」

「お客さんに価値を届ける最小限の機能だけ持たせたプロダクト」って意味さ。まあ、平たくいうとさ、

どうせなんやかんや失敗するんだから喜んでもらえるかさえわかりゃいい。ほんとに届けたい価値だけ作ったろ、って感じかな。

そうだね。例えばさ、君だって内装が綺麗でお洒落。味も美味しいラーメン屋くらい一度くらい行ったことあるだろ。

届けたい味があるとしてさ、君のそのラーメンが喜ばれるかどうかは、別に立派なお店を準備しなくても、屋台でもいいわけじゃないか。

ラーメンじゃなくてもいいぜ。君の音楽でみんなを感動させるのに、ライブハウス借りきってやらなくても、駅前で歌ったり、YouTubeで動画だしてみればいいわけじゃないか。

その方がオオコケしても気持ち的にも、金銭的にもダメージ少ないだろ。多少な修正でいけるなら切り替えも楽だしね。

それにね、それ以外にも良いことはあるんだぜ。

「なんだい?」

屋台のラーメンを食べに来る人、駅前の路上ライブを聴く人は、なかなかに通だってことさ。

美味いか、感動できるかってのを真剣に教えてくれる。そういう反応を「通」な人からもらえるってのは大きいと思わないかい。

小さく始めている分、作って、計画立てて、反応を見て修正するっていう学習サイクルも早くなっていいもんができるのも早くなる。

完成度を90%まで高めてリリースするより、60%とか、70%でリリースして学習サイクル回した方が早く良いものができるっていうしね。

なによりだ。習慣を大切にしてる君だからこそ「易しく」はじめるってのは、サボりたがりで楽をしたい人には何より重要さ。

モチベーションなんてものはずっと続くもんじゃない。
でも、モチベーションが下がっとしても、低いハードルならなんとか飛び越えられるもんさ。

君が大切にしていること。

そういう訳で、君にとって提供したい価値ってのはなんだい?

「娘の教育さ。幸せに生きる為に必要な学びを与えることさ」

だとしたら、まずは君の娘にとって有益かどうか、パパから学びを得たいってものになってるのか。そいつに絞るだけでいいとおもうぜ。

まず、身近の一人を満足させろってことさ。

デザインとか、ランキングとか、クチコミとか、そんなもんは瑣末なことで後でいい。

ブログやラーメンだけじゃない。大きなことほど「何が大切か」「何の為にする」のかはっきりさせて小さく始めたらいい。とても役に立つ考え方だよ。

どうだい、少しは忙しさは和らぎそうかい?

「そうだね、ちょっと気負いすぎていたようだよ。ありがとう」


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