耳原耳彦

記事・小説は「こっちのほうがおもしろいな」と思ったら容赦なく書き足し・削りを行います。あしからず。

耳原耳彦

記事・小説は「こっちのほうがおもしろいな」と思ったら容赦なく書き足し・削りを行います。あしからず。

最近の記事

深夜2時15分に誰もいないはずの場所で待ち合わせをしよう

 「たま」の日に寄せて。  これは、巧妙に編まれたフィクションかもしれません。  11月11日というのは、とかく何かしらの記念日にされがちだ。ゾロ目だからと言うのもあるだろうが、それにしても、多い。あえて列挙して見せはしないが、ご興味がおありなら、Wikipediaのページに行けばうんざりする程の記念日を確認できるだろう。大体、棒状の事物の記念日は、この日に集約されているんではなかろうか、と思う。  さて、実はこの日は「たま」の日でもあることを、皆さんはご存じだろうか。たま

    • 小説『コズミック・テーブルマナー』#0

      イントロダクション  記者界隈で沢口義弘の名を知らぬものはいない。「取材王」、「存在そのものが新聞記事」、「特ダネしか掴まない男」……彼はそんな二つ名をほしいままにする敏腕記者であった。その取材力の凄まじいこと、一度取材に出向けば、彼が持ち帰る大量の特ダネ記事により、その日の紙面における他記者の記事は悉く駆逐されてしまうのである。ある時にはテレビ欄を含む全紙面を埋め尽くしてもまだ収まらず、危うくあの「コボちゃん」までもが休載になりかけたというから驚きだ。  それが植田まさし

      • 一日18時間の地獄の電車移動で広島まで旅行しよう(18きっぷでとにかくアドを取ろうの旅)

         早くも二か月が経過してしまっているが、2024年9月2日~4日までの3日間で、広島旅行に行ってきた。18きっぷでな(ここ重要)! 今回はこれについて書きたいと思う。まあ、大した内容のある旅行ではないのだが。  そりゃ、いくつか観光はしたけども。こーれが! よくあるツーリズム会社のパック旅行より酷い、強行軍的あるいは科挙式詰め込み教育的スケジュールであったんである。それはもう例えるなら、18時間連続電車駅伝って感じで、まあー、クタビレ儲けだった。  この虚無感には何だか覚えが

        • ゲーム制作日記 月間報告(2024年9-10月分)

           ゲーム制作を始めたんである。おっと、こいつはいささか唐突な出だしだったかもしれないな。  少し、身の上話をさせてほしい。まあ、前回の日記を参照いただければ大方わかると思うが。  数か月前に仕事を辞めた。いやになったから。自分はあまり高等な人間ではないが、それでも人間であって木石とは違う。そこをはき違えた会社に居残る価値はない。無職は社会のお荷物であるが、ハロワに行けば一応は人間として扱ってもらえる。それは職を手放すのに十分な理由だった。  というわけで、僕は無職となった。9

          退職したし、「百年の孤独」を読むだけの旅をしよう

          0 茶番  さあせっかく退職したし、退職記事でPV稼ぎがしたいぞ。と言うわけで、導入の代わりにこの度の退職についてのお話でも。  まず退職日なんですが、これが今年の6月末のことで。去年の4月1日入職だったんですが、その二か月後には既に辞める決心がついていました。早いすか? いやいや。やべえもん、あそこ。何がやべえかは言わんけど、とにかくもう、居てらんない。  まあ、それでもお金は何かと入用ですからね。結局それからずるずる一年も居てしまいましたよ。その間にストレスで体重は12

          退職したし、「百年の孤独」を読むだけの旅をしよう