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mikaruma
今更ながらのマーケティング論
初めに
マーケティングの世界も経験や勘を頼りにするのではなく、しっかりとエビデンスベースで戦略構築をする流れが主流になりました。昨今は、DX化が進む中、エビデンスとして採用するのはマーケティングリサーチで収集するスモールデータではなく、ビッグデータが注目を集めています。いわゆる”データドリブンマーケティング”です。
インターネット上のデータ(オンラインデータ)や現実世界で発生するデータ(オフラインデータ)は、数字、文字、画像、音声など、様々な形式のデータがありますが、それらをビジネス課題に合わせて選択し、組み合わせ、分析する。そして、課題解決の”示唆”提供を目指す。まさに、マーケターやデータサイエンティストが活躍するうってつけのエリアです。
しかし、データドリブンマーケティングの世界を邁進することは、ややもすると結果数値(KGI)やプロセス数値(KPI)を上げることだけに注視しがちです。例えば、デジタルマーケティングにおけるCVPやCPA等のKPI重視がそれに当たります。KGIやKPI向上を頑張ることは悪いことではありませんが、それらはあくまでも結果であり目的ではありません。本来の目的を見失い、マーケターとしての道を見失う罠が、データドリブンマーケティングには潜んでいます。
今回は自戒の念も込めて、“マーケティングがなすべきこと”について、この場を借りて、根源的なところから見直したいと思います。
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