外国人に難しい日本語3
外国人にとって難しい日本語の文法や表現は多数あるが、今回も前回同様、『この表現は難しい』という点にフォーカスを当て、述べていくこととする。
また、国際交流や日本語のボランティアをしながら、『この表現は難しいのかな?』と思うものも一部、収録している。
♦️前回の記事はコチラ⬇️♦️
気持ち
外国人に難しい日本語
『気持ち』
『皆さん、今月から接客の際は気持ち、気持ち明るめでお願いします。』→笑顔で明るく
『照明の明るさを気持ち明るめで!』→もう少し照明を明るくして
『ほんの気持ちですが』
→感謝の気持ちを込めた丁寧な表現
文字通り感情を表す時とそうではない時がある。
お国言葉
若い世代は、ほぼ使わない言葉ではあるが、『お国言葉』という言葉も外国人にとっては難しい言葉の一つと言える。
意味は、方言という、日本各地に存在する言葉を指すが、country wordと捉えてしまうことが多く、混乱を招きやすい。
1文字の言葉
日本語には言葉には含まれない言外の意味が多数存在する。
え?⇒驚きを表す言葉
で?⇒結局、何が言いたいの?
は?⇒何言ってんだコイツ
ん?⇒もう一回言って
マ?⇒マジ?
ほとんど仕事上は使わない日本語だが、日本人と話す際に必ず出てくる言葉。
これは、頭抱えるのも分からなくもない。
それより・そんなことより
『それより』と『そんなことより』の違いは何か?と質問をされたら、あなたなら、どう答えるだろうか?
恐らく多くの人は、どっちも同じと答えるだろう。
この違いについてChat GPTに聞いてみると
当たり前じゃん
中級レベルで習う当たり前。ただ、日常生活のなかで、電車やバス、レストランなどで『当たり前じゃん』という言葉を聞き、何それ?と恐らくなったのであろう。
『当たり前』という言葉は道徳的な概念が含まれるため、『みんな知っていること』や『もちろん』など優しい言葉で説明すれば伝わるはず。
人身事故
イラストを見せれば一発で伝わるが、人身事故と言う言葉は日本語を学ぶ学習者にとって、最初は戸惑うことも多い。
文字通り、『乗り物に人がぶつかる』ことを指すのが人身事故だが、
『ただ今この電車は、人身事故の影響により、約◯分遅れての運行となっております。お急ぎのところお客様にはご迷惑をおかけしており、誠に申し訳ございません』
という駅構内でのアナウンスを聞いて、『人身事故?何それ?』となることはよくありがち。
日本語を学ぶ学習者にとって、文字だけでは難しい。
失言
意味としては、『余計なことを言うな』という『失言』。
しかし、漢字を見れば分かるように『言葉を失う』と書き、そこから推測すれば『言葉を失う=静かにする。』と思ってしまう人もいるだろう。
ただ、実際には政治家や芸能人によく使われがちだが、『言わなくていいことを言うな』と言うときに使われる言葉。
今日は以上です。
最後まで読んで頂き有難う御座いました。
今後とも宜しくお願いします。