
外国人に難しい日本語1
我々、日本人にとっては、ごく普通な日本語でも、外国人学習者にとっては難しい日本語が、多数ある。
今回から定期的に『外国人にとって難しい日本語』を述べていく。
日本人:謝ってばかり?
国際交流をしていると、よく聞かれるのが『すみません』という言葉に対して『日本人は、いつも謝ってばかりいる』という解釈。
我々からしたら『すみません』と言う言葉は謝罪や謝る時以外にも呼び掛けや感謝、依頼する時にも使う多様的な表現だが
この意味の違いを理解していないと、そう思われても仕方ない部分はある。
英語で言えばI'm sorryと訳されることがあるが、少し意味が違うので、『すみません』と同等の英語はないかもしれない。
『すみません』という謝罪以外の意味を知らないと『いつも謝ってばかりいる』という誤った日本人観に繋がってしまうため、言語の持つ意味領域って難しい。
よろしくお願いします
日本語の『こちらこそよろしくお願いします』『どうぞよろしくお願いします』という表現って
英語を始め,他の言語ではコレらに該当する表現がない。
一応、英語には幾つか表現はあるにしても決まった表現がないため、こうした文化特有の概念って国や地域が違えば言語化されてないことが多い。
ペン✒️の数を数える時
1本→いっぽん
2本→にほん
3本→さんぼん
4本→よんほん
5本→ごほん
6本→ろっぽん
7本→ななほん
8本→はっぽん
9本→きゅうほん
10本→じゅっぽん
英語なら『1pen』『2Pens』のように複数形のSが付くかどうかのみなのに対し、日本語の場合、超複雑。
難しい日本語表現①
外国人にとって理解が難しい日本語
・良い人そう
→何も見つからない時に言う言葉
・全然寝てない
→試験で低い点数を取った時の言いわけ
・優しい方なら
→高身長+高収入+イケメン+優しい
・お似合いです
→似合っていても似合っていなくても使われる言葉
・かゆいところはございませんか?
・妹みたいなもの
→異性として捉えている
・絶対折れた
→どの骨も折れていない
・全然大丈夫
→大丈夫じゃない
難しい日本語表現②
・行けたら行く
→行かない/行けても来ない
・絶対押すなよ
→『押せ』
※3回目までは押してはダメ🙅♀️
・一緒に走ろうな
→先にゴールして裏切る
・中身おっさん
→共感を得てモテようとする
・駅から徒歩8分
→だいたい14分はかかる。
・何でもいいよ
→『私が食べたいものなら何でも良い。』
・ご飯行こう
→『外食しに行こう』
・出欠する
→『出血🩸』と間違える人もいる。
困る
外国人にとって難しい日本語
『困る』
・私は、お金に困っている。
✖️→お金の使い方が分からない
◎ →お金がない。お金不足。
・食べ物に困っている。
→食べ物が足りない。
・犬のフンやオシッコに困っている。
→迷惑だからやめてください。
困っている理由が省略されているのが難しい点。
難しい日本語表現③
外国人にとって難しい日本語
・人一倍頑張りなさい。
→みんなより2倍頑張りなさい
・お手洗い
→トイレ🚽
・前
◎前のページ⇒戻る
◎前を見て ⇒ぶつかるよ💥
難しい日本語表現④
外国人にとって難しい日本語
・また遊ぼうな
→社交辞令がほとんど。
⇒ただ文字通りの場合もある。
・オノマトペ
→ガサガサ/ビュービュー/ヒラヒラなど音を表す日本語は激ムズ。
・東京に行く/東京へ行く の違い
→助詞『に』と『へ』の違い
最中
外国人が困惑する日本語
◎試合の最中に
「最中」の読み方
・さいちゅう/さなか
◎モナカ(最中)
→食べ物の名前
最中という漢字でも、読みも意味も違いすぎる点が難しい。また、我々、日本人からしても『最中』という漢字は文脈で判断しないと偶に間違いがちになる。
今日は以上です。
最後まで読んで頂き有難う御座いました。
今後も、『外国人に難しい日本語』をシリーズ化して投稿していきます!