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【詩】黎明




懸命に生きようとする度
なんとなく生きている現実
意識を保つのだけ必死で



心や気持ちを押し殺し
自分が面白いと思うものを
素直に楽しめなくなっている



結局何も残せないのかと
どこにも吐き出せない
鬱屈とした感情が増幅していく



通り過ぎる積年の中
受け入れるべき内面の変化が
外面と馴染んで行く様に



直感的で新しい変革と
郷愁の間を行き来して
未知なる道が開ける世界



雲の隙間から溢れ落ちる光
掴もうと耀きに手を伸ばせば
内なる奇蹟と呼応する



私たちを育んでくれた情景が
どうしようもない偽物でも
そこから本物を創り出す事になる



向かい風に乗り突き抜ける様に
飛び立つ瞬間に目醒める
当たり前に観ていた夜明け空の下で























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