セブンのPB惣菜に見る、成熟市場で衰退しないために持つべき視点|週刊小売業界ニュース|2024/7/15週
2024年7月15日~7月21日の日本の最新ニュースから、
最近の小売り業界について紐解いていきましょう。
今週のおさらいに、ぜひどうぞ!
セブンイレブン、執念のPB開発で超えた「魔の10年」コンビニ大全⑦ - 日本経済新聞
いきなりですが、気鋭のマーケッター森岡毅氏(株式会社刀)が
株式会社ニップン(旧 日本製粉株式会社)との協業声明において、
次のようなメッセージを述べられています。
ビジネスの教科書において、それぞれの市場は一般的に
導入期→成長期→成熟期→衰退期
という順番で、市場が興っては廃れてゆくと説明されます。
前述の森岡氏のメッセージは、この一般論を疑う点で非常に重要で、
企業が移り変わる消費者ニーズを捕えてないから衰退するのではないか
逆にその時々のニーズに事業内容をこまめにアップデートすることにより成長⇋成熟を行き来でき、衰退を免れるのではないか
無意識に「成熟産業だから○○」と考えてしまう色眼鏡を外してくれます。
コンビニ市場では、2015年まで店舗数が増加基調にありましたが
17年以降は店舗数のゆるやかな縮小および減収が目立ちはじめ、
方々から「コンビニも成熟期に入った」との声がささやかれました。
セブンイレブンのここ15年の取り組みは、
時代のニーズに商品ラインナップを合わせることで
成熟期から成長期への若返りを目指すものでした。
今では「高いけど美味しいし、手軽に買える」が
当たり前のセブンプレミアム商品の開発の裏には、
時代のトレンドを読んだ商品戦略がありました。
加えてコロナ禍においては、
もし自社の置かれた市場が成熟していると感じている場合、
顧客のニーズは少しずつ変化しているのではないか?
また自社はそのニーズに追随できているか?
と見つめ直してみると思いがけない鉱脈があるかもしれません。
※成熟市場かどうかを判断する方法として、
市場全体が成長傾向にあるかどうか
競合企業間で価格競争関係にあるかどうか
という視点があります。
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