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書店を守りたいけど、「無理だ」とも思ってしまう。
町の本屋さんを守りたい。
そう思って紙の本を買いにいくことが、最近増えました。
少なくとも、インターネット上で紙の本を買うことはしなくなりました。
でもレジに並びながら、同時にこうも思ってしまうんです。
「私には守るのは無理だ」と。
今回の話に解決策は書いてありません。
胸の内のモヤモヤをここに置き去りにすることで、「自分は何かを考えたのだ」と思っていたいのかもしれません。
それでもお付き合いいただける方は、よろしくお願いします。
続々と無くなる、町の本屋さん
町の本屋さんは激減しています。
2003年に2万軒以上あった書店は、2022年には半分以下になっています。
最近読んだ『本屋を守れ』には、こんな言葉が綴られていました。
駅前の本屋とは、人びとに文化の存在を知らせる、という点で町の文化の拠点だったのである。
本屋さんにできる人だかりが、あるいはフラッと立ち寄ったときに目に入る本の並びが、人々に文化の存在を意識させていたと。
町の本屋さんが潰れるのを食い止めないといけない。
そのためには、本屋さんで本を買わなければ。
読書が好きな身としては、切実にそう思うのです。
ブックサンタについて書いた記事にも、そのようなことを書きました。
でも、どう考えたって厳しい
でも。
やっぱりどこかで「厳しい」と思ってしまう自分がいます。
この記事が現時点で既に矛盾をはらんでいることに、皆さんは気が付きましたか?
『本屋を守れ』のAmazonリンクを貼ること。
これって、おかしいですよね。
本屋を守りたいなら、Amazonに誘導してはいけないですよね。
でもやっぱり本の概要をすぐに知ることができて、いつでもどこでも試し読みができて、レビューまで確認できるAmazonは強すぎて。
そこに本を購入する機能が付いていて、それが翌日に家に届いて、価格も変わらないのなら。
「本屋に行くこと」の動機はほとんど良心だけになってしまいます。
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こんな当たり前の、誰でも分かることを言っても仕方がないのは分かってます。
でもそこに書籍自体の利益率の低さ、書店員さんの給料を守ること、店舗型ビジネスであるがゆえの維持費や在庫リスクがのしかかって。
暗澹たる思いの私に止めを刺す、ブックエース・川又書店の張り紙。
1冊の窃盗被害を埋めるためには、
同じ本を30~50冊売らなくてはなりません。
本当に厳しいと思います。
出来ることを粛々と
最初に述べた通り、解決策は私ごときの一介の消費者には及びもつきません。
私もこんなことを言いながら電子書籍の方を紙よりも多く利用している有様ですし、図書館にも行きます。
でも、紙の本を買うのならAmazonではなく地域の書店で探すようにしています。
そのぐらいの微々たる応援を続けていくしかありません。
ただフランスではAmazonによる書籍の無料配送を禁じるほか、若者向けに「カルチャーパス」を発行しているそうですね。
こういった取り組みが日本でも起これば、何かが変わるのでしょうか。
普段は読書によって得られた知見をもとに、日記やエッセイを書いています。
ぜひコチラからフォローしていただけると幸いです。
それでは、また。
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