2024年1月に読了した本の紹介
2024年1月が終わりました。
月末の読書振り返りは、いつもXで以下のように発信しているのですが、
今月は試しにnoteでも記事にしてみようと思います。
今月読了したのは以下の3冊です。
それぞれ簡単に書評を書いてみます。
本屋を守れ 読書とは国力
図書館で出会ってタイトルで借りました。
「本屋が減っている」「本屋を守らないと」とは昨今よく言われますが、この方の語る「本屋を守らなければならない理由」がとてもユニークで。
それは、
「人々に引け目を感じさせるため」
であると。
どういうこと?
と思いましたが、つまりこういうこと。
学校帰りに、あるいは会社帰りに駅前の本屋に出来ている人だかりは、
それを横目に見ながら帰る人たちに「引け目」を与えるんです。
ああ、自分も本を読まないとナァ・・・。
そうして生まれた同調性が日本の識字率を世界最高水準へと高め、欧米から脅威に思われるほどの「日本人全体が教養に富んだ状態」を生んだと。
それは自分にはない視点で、非常に勉強になりました。
ただ全体的に右傾化が強く、途中からもはや本屋とは一切関係ない国粋主義の記述が目立ったので、全体の評価は低めです。
ペアレントクラシー 「親格差時代」の衝撃
こちらは自身で購入した本です。
「親ガチャ」って言葉がありますよね。
この言葉が、なぜ今になって流行り始めたのか疑問に思っていたんです。
「親は選べない」なんてのは太古の昔からの共通認識なのに、少なくとも私の幼少期にはそんな言葉は一度も聞いたことがなく。
その答えを知るために読み始めました。
第四章と第五章は大阪という狭い範囲での話が続き、やや中だるみ感を感じつつ読み進めましたが、最後の第六章「脱ペアレントクラシーへの道」はとても見事な内容で、うんうん頷きながら読みました。
特に「学校教育のレベルがうちの子には合わない」というエリート志向な親御さんに対して「お子さんがいつか社会を引っ張っていく上で、弱い者の視点に一度も触れていないことは枷になるのでは」と指摘する姿勢は素晴らしかったです。
読んで良かった本でした。
一冊でわかる ブラジル史
図書館の新着本コーナーにあったので借りました。
『森林に何が起きているのか』という本の中にブラジルとアマゾンの話が出てきて、そういえばあまりブラジルのこと知らないなと。
タイトルの通りブラジルの歴史についてばかりが書いてあります。
しかしそこにコーヒーやサッカー、カーニバルなどの皆が知っているブラジル文化が上手く繋がっていくのが素晴らしかったです。
コーヒーの売れ行きで国が傾いたりだとか、
黒人が活躍できるからという理由でサッカーが栄えたとか、
リオデジャネイロにポルトガル王が引っ越してきたから首都になったとか。
正直クーデターとか反乱が多すぎて途中食傷気味になりましたが、
おかげさまでブラジルについてはかなり詳しくなりました。
「一冊でわかるシリーズ」は今後も定期的に読みたいですね。
まとめ
2024年1月に読了した本を3冊、紹介してみました。
今月は『ナショナル ジオグラフィック』を購読開始したこともあり、書籍の読了は少なめでしたね。
◆ 現在読み進めている本の一覧も載せておきます。
2月は手始めに『森林に何が起きているのか』を読了したいところ。
面白かったらまた共有しますね。
初めてnote内で月の振り返りをしてみました。
もし需要があれば今後も続けようかと思います。
普段は読書によって得られた知見を交えながら、日記やエッセイを書いています。
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それでは、また。