- 運営しているクリエイター
#エッセイ
「フグ刺しの次に好き」「は?」
「私のことどれぐらい好き?」
長い人類の歴史で、面倒な女たちが幾度となく恋人に投げかけ、困らせてきた質問の代表格である。
私もその面倒な女の端くれにある。
自分に自信がない私は、若い頃よくこの質問を恋人に投げかけていた。
「これぐらい」
両手で大きさを表すタイプ。
「これまで出逢った人の中で一番」
経験から語るタイプ。
「好きって言ってるねんからそれで良いやん」
聞かれるだけで半
「あれが地下で寿司を売る女ね」
大学時代、デパ地下の寿司屋で一年半ほどアルバイトをしていた。
デパートのアルバイトというのは、働き始めるまでに様々な試験がある。使える商品券と使えない商品券、株主優待にポイントカードの併用、クレジットカード決済に一部ポイントでの支払い、それら幾通りものパターンを覚える必要があり、三度ほど試験もあった。あとは申し訳程度に言葉遣いやお辞儀の訓練もあった。
そして何より、デパートは女の園でもあった。従
ジャガイモの芽が凄まじかった
ジャガイモの芽が親の仇の様に凄まじかった。
その日は一週間前から予定を立てていた。
急に堪らなくサボテンが欲しくなった私は、仕事でお世話になっている造園さんに、「サボテンが手に入る良い店を知らないか」と脅迫気味に聞いた。
優しき造園さんは戸惑いながらも直ぐにGoogleマップを開き、お洒落なサボテン屋さん(サボテンだけではないだろうが)を、行き方から何から丁寧に教えてくれた。
そのサボテン屋さん
サーモンと私の進化論
一時期私は狂った様にサーモンばかり食べていた。
サーモンはどうしてこんなに美味しいのだろう。
特にお寿司におけるサーモンは最高だ。
黄味がかったオレンジ色に光刺すあの艶。
柔らか過ぎず、それでいて頼りない訳ではない、あの独特の歯通り。分厚いと尚良い。
声高らかにサーモンを注文し、濃いオレンジ色のカサついた鮭を出された日には、この世の終わりといった気分になる。
鮭じゃねえ!!!サーモンを食わせろ!