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最近の記事

現代遊戯王の楽しいところを語る。

 筆者は遊戯王マスターデュエルから入った新参で、それゆえ11期以降の遊戯王しか知らない。リンクショック未経験、過去の遊戯王に思い入れがなく、11期のルール、バランスをこういうものだと最初から受け入れている。最近にじ遊戯王祭を見て再燃した。そういうプレイヤーから見た現代遊戯王の楽しいところを、なんとなくこの日に語ってもいいんじゃないかと思う。現代遊戯王は楽しい。 いきなり激しく、メリハリあり 地味なリソースの取り合いって地味だよな。毎ターンマナが増えるゲームはどうしたって地味

    • 【生成AI小話】法律と倫理を混同してはならない

       悲しいよ人類。この程度の話を改めてすることが悲しい。  最近は生成AIに関する諸々の言説が過熱しているように思う。そこらでよく見かける論法にはこんなものまで含まれている――「学習することは法律で認められている」ゆえに「学習の禁止を求めるのは悪いことだ」。なわけない。  何が間違っているか直感的にわからないなら、インターネットで管を巻く前にやるべきことがある。読書だ。哲学だ。認識的不正義とか。  図書館で本を読む手間を惜しんでインターネットで素人の記事を漁って満足してい

      • 宝石の睡蓮、秘儀の印鑑、波止場の恐喝者は……

         WotCが統率者戦を公式に吸収する旨がアナウンスされた。直前に統率者委員会が睡蓮、波止場、クリプトの3枚(とナドゥ)を禁止推奨リストに加えた件で炎上し個人攻撃に晒されていたのを庇護する目的だという。  なんやかんやあってTwitchで統率者の展望について1時間くらい話す番組があって、まとめたのがこれ。ブラケット制ってどんなの想定してるのよとか例を交えながら話してくれたのだけれど、その中で宝石の睡蓮等について触れている。  「宝石の睡蓮、秘儀の印鑑、波止場その他は失敗だっ

        • ナタ! レジャー? ストリート!

           ナタが目前になった。原神最初期の足跡PVやセレベンツから名前だけは出ていて、しかしナタ出身のNPCは世界中探しても見つからず謎に包まれていた、あのナタが。戦争の国、炎神の国、モンドの反対側。原神で「最も遠い」国が。  長いこと足跡PVのイアンサが唯一の考察材料で、その名の元ネタからモチーフはラテンアメリカだと予想されていた。あるいは広く取って南北アメリカ。スメールのちゃんぽん感をみるに「残り全部」まであろうか(事実アフリカ系の固有名詞も混じっているらしい)。  そうした

          ブルアカは令和の東方 - つまり巨大ファンコミュニティ

           この記事でいう令和の東方とは、この記事で言いたい内容を説明するための、恣意的で主観的な概念だ。偶発的に巨大ファンコミュニティが形成され、巨大ファンダムが原作と相互作用しながら自己拡大する、あの現象のことを指す。ブルアカや東方に限らない現象の代表例として東方を持ち出している。ブルアカは最新である。  発端はブルアカとも東方とも関係なく、下に貼る集英社オンラインの記事だ。原神が云々の部分が揶揄されていたのを目にして何やかんやで読んだ。機会が無いとちゃんと読まないよね、細切れ記

          ブルアカは令和の東方 - つまり巨大ファンコミュニティ

          グラモスの話 - ホタル実装直前号

           6月19日、グラモス関連のテキストが倍増する。6月19日とは崩壊スターレイルver2.3アップデートの日であり、新キャラクター『ホタル』、新遺物『蝗害を一掃せし鉄騎』が実装される日である。従来『蒼穹戦線グラモス』の記述に頼っていたのが、急に増えすぎ。パイスーだって初耳なのに。  グラモスの話はもしかすれば詳細にわかるのだと思う。少ないテキストを膨らませて、神秘的な世界に想像を働かせられるのは、今のうちだ。これはそういう記事。 グラモス真実 テキスト確認にはhoyowik

          グラモスの話 - ホタル実装直前号

          学マスはフレーバーの落とし込みが凄いんだ

          俺は学マスくんとはワンナイトラブのつもりだったが学マスくんは俺のことが好きすぎて困っちまうな  今年5月16日にリリースされた学園アイドルマスター。アイマスブランドの最新作なのだが、イメージとしては電音部×アイプラ×スレスパである。現代性のよくばりセット。シリーズの歴史の長さに尻込みしていた筆者でも入りやすい。筆者みたいな層を意識しているのか、公式音楽チャンネルではアイマスの名を前面に押し出さず初星学園を自称している。開発のクオリアーツはサイゲの兄弟会社で、元々アイプラの変

          学マスはフレーバーの落とし込みが凄いんだ

          カードゲームに思うこと覚書

           少年心を持つ者なら誰しも「オレだけのカードゲーム作ってみてェな~~~」と思うことはあるだろう。思うからには、既存TCGのデザインについて洞察があるわけだ。これはそういうテンションで書いた記事。 基本ルール <<< カードプール 大前提。  カードゲームのバランス調整において、基本ルールの寄与は驚くほど小さい。カードゲームなんだからカードに書いてるテキストのが大事だろ。  例えばMtG。総合ルールは一貫してる。カードプールによってぜんぜん違うゲームをやってる。一番狭いリ

          カードゲームに思うこと覚書

          アークナイツの魅力を知るには国々から

           舞台はテラと呼ばれる大陸。文明は源石(オリジニウム)という鉱石のもたらすエネルギーによって高度に発展している。しかし源石には致命的なリスクがあった。それが鉱石病(オリパシー)だ。致死性の感染症という事実、身体に石が生える特徴的な症状のせいで、感染者は迫害の対象となっている。ロドス・アイランド製薬は感染者の治療だけでなく、感染者差別といった諸問題の解決に取り組んでいる。  ……というのを土台に、様々なシナリオを展開しているのがアークナイツ。感染者問題は中心的な話題だが、実は

          アークナイツの魅力を知るには国々から

          なぜファンタジーとかSFとかいいたくないか-あるいは小説の分類について

          TL;DR世界観による分類と物語構造による分類がある。 エンタメを分類せよ――上手に! 世に到底消費しきれない量のエンタメ作品が溢れる昨今、読みたいものを読み漁るには無鉄砲にスコップを振るわけにはいかない。自分は何を読みたいのか? 読んで面白かった作品だ。面白かった作品に似ている作品は面白いと期待できる。よって作品を分類することは公益にかなう。  しかしジャンル分けというのは兎角難しいものだ。一口に剣と魔法のファンタジーといえど「中世ヨーロッパが舞台」「中世ヨーロッパ風の

          なぜファンタジーとかSFとかいいたくないか-あるいは小説の分類について

          カスミ! 俺だ! 妥協してくれ!

           絆エピソード第一話から「鬼怒川カスミ」である。そういうタイトル。オタクであればビビっと来るはずだ。このエピソードこそ鬼怒川カスミの本質に迫るものに違いないと。なんとメモロビまでついてるのだから!  はい。ご存知の通り、そんなことはなかった。アジトに招かれ、いきなりメモロビに入って、なんとなくおしゃべりして、それだけだ。鬼怒川カスミってなんだったんだ?  第二話。鬼怒川カスミの一言に衝撃が走る。「前のアジトは放棄することになったからな!」  仮にも先生は思い出の場所と認

          カスミ! 俺だ! 妥協してくれ!

          思考実験 - AI生成画像とQRコードは違うの?

          ※本記事は不正確な知識にもとづいて適当言っている。法律に関して正確な知識が必要なら弁護士にあたるように。  まずもって文章に著作権があるのは間違いないだろう。言語の著作物だ。文字列ならなんでも創作性があるわけではなく、たとえばURL https://note.com を著作物と主張されたら日本中大混乱である。  ソースコードにも著作権は認められている。オープンソースだって「著作権を保持したまま」再配布や改変について条件付きで許諾を与えるのが目的だ。バイナリコードはソースコ

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          お前らはカヤを誤解している。カヤジェネはある。

           時は最終編1章、いろいろあってカヤ防衛室長はカイザーPMCと結託して先生を拉致する。調子に乗ってたカイザーはついでにカヤも監禁、キヴォトスを手中に収めんとクーデターを決行したが、なんだかんだで脱出した先生にボコられて散る。儚くも先生の危機を演出できたのがハイライトだった。カヤはしれっと救出された。  最終編での出番はこれで終わりかと思われたが、大団円後のエピローグで衝撃の再登場。  エッッッッ!?  あら^~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!  懲りずに

          お前らはカヤを誤解している。カヤジェネはある。

          黒崎コユキと「鍵と仕切り」の心理

          ※本記事は「船上のバニーチェイサー」を履修していない一個人が執筆しています。復刻が来たら手のひらを返す可能性があります。  黒崎コユキといえば倫理観の欠如したカス、反省という言葉を知らないクソガキというのがコユキ実装までの共通認識だったが、いざ実装されてみると、守護らなければならない生徒の一人だというのがわかってきた。  黒崎コユキをホーム画面に迎えて最初のセリフがこれである。人が嫌がるのを楽しむようなクソガキであれば到底言わない殊勝なセリフに驚かされた。漠然と役に立ちた

          黒崎コユキと「鍵と仕切り」の心理

          インターネットクソデカさを求める

           かつてTwitterの代替を探している人は、Twitter世界に個人的恨みがある人々に限られていた。今やTwitterを必要としているわたしたちも最悪の事態を想定している。Twitterのサ終について考えることはもはや杞憂とはいえない、というような空気感になってきている、とわたしは感じている。  Twitterに代わるサービスは存在しないし、誰にも作ることはできない。クソデカいことが何より代えがたい価値だからだ。今Twitterを必要としているわたしたちにとって「あの頃の

          インターネットクソデカさを求める

          ローカルTLは最悪である - タイムラインと帰属の表明

          序文 - たとえばなし  あなたは活字が好きだとしよう。最近読んだ小説の繊細な表現に感動したあなたは、この感動をだれかと共有したくなった。どこで話せばいいだろう?   出会ったのは、ある出版社が運営する『活字大好き倶楽部』という(架空の)SNSだ。あなたはアカウントを作成し、ドキドキしながら「はじめまして」と挨拶する。幸い暖かく歓迎され、あなたは嬉々として大好きな小説について布教する。これから読んでみようという人もいれば、もう読んでいて、別の視点から感想を語ってくれる人も

          ローカルTLは最悪である - タイムラインと帰属の表明