自炊は呑気に緩やかに、の本。
一人暮らしで自炊をしている人は多いと思うけど、その中で料理が得意、もしくは好きという人は実はそんなに多くない気がする。(一時期作り置きを頑張った時期もあったけど、飽きてすぐに辞めた。)
私にとって、自炊は生きていく為の必要な行為だ。ただ自分の手を動かす事で気分転換できるというメリットもある。そんな事を教えてくれる本の紹介。
「一人ぶんから作れるラクうまごはん」
「ひとり分のご飯作りは効率が悪い」という前提に立ったレシピが多い。特に参考になったのが、葉物野菜を茹でて下ごしらえする事、肉も茹でてストックすること。(要は「半調理」状態にしておくこと)
私は基本的に葉物は冷蔵庫(だいたい3日で食べきり)、肉類は冷凍保存(食べる半日ほど前に冷蔵室に入れて解凍)して調理している。でもこの本を参考に少し食材に手を入れたら、自炊のハードルがより下がった気がする。レシピも作りやすいものが多い。
「漬ける、干す、蒸すで上手に使いきる 食べつなぐレシピ」
按田餃子の按田優子さんの本。こちらはちょっとした工夫で食べ物の保存性を上げて、食材をうまくやりくりして調理していきましょう。という本。加工した食材を使ったレシピは後半に多少載っているくらいで、保存性を増す為の工夫を多く載せている。この本が素晴らしいのは、保存食として加工する時の考え方が、食材の量に対するパーセンテージで記載されているので、量を調整しやすい事。東日本大震災後の計画停電をきっかけに、冷蔵庫の電源を切って生活した経験を生かし、いろんな保存法を提示してくれる。レシピを重点的に見たい人は、「たすかる料理」の方が良いかも。
「おひとりさまのあったか1ヶ月食費2万円生活」
私が好きなおづまりこ さんの本。
コミックエッセイ劇場のサイトで「第6回料理レシピ本大賞【コミック賞】受賞!」と謳っている事でご存知の方も多いのでは?
どちらかというと料理初心者向けの本なので、料理好きの人には物足りないかもしれない。レシピも多く載っているが、やりくりに重点を置かれているので、魚料理が少ないし(ひとり暮らしだと意識しないと買わないですよね?)、そもそも外食費含めて2万円じゃ収まらないというひともいると思う。
でもきちんと予算を決めてやりくりする事は、意外と忘れがちだし、こんな時代だからこそ必須だと思う。私は本の中で書かれているこの言葉が好きだ。
「自分で作って自分で食べることは
たぶん大切なことなんだな」
緩くて良いのでちょっとやってみようと思わせてくれる良書。
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