愛すべきお弁当の本たち
ご飯エッセイが好きな私は普段私はお弁当を作っている。ご飯エッセイが好きならお弁当本も好きという事で好きな本をご紹介。
「おべんとうの時間」
ANAの機内誌で連載されているコーナーをまとめた本。私が把握しているだけでも、シリーズが4冊出ている。
基本的にはお弁当を見せてくれた人のポートレート、お弁当本体のアップ、インタビュー、という構成。人やお弁当の写真も美しいのだけど、なんといってもインタビューを読むたびに、お弁当ひとつとっても作る人、食べる人の思い入れを感じる。刊を重ねる事に本の作者(夫婦)の娘さんも成長している事が、間の挟まれるエッセイの中でわかるのも微笑ましい。
「私たちのお弁当」
リニューアル前のクウネルの連載をまとめた本。(こちらもシリーズ化されている。なおリニューアル後のクウネルは読んでません。)
上記の本と同様、市井の人のお弁当を取材し、インタビューするのは共通しているけど、お弁当の写真の比重が大きい。メザシがご飯の上に何本も載っていたり、全体的に茶色くても美味しそうだったり。ほんのすこし各人のおかずの作り方も載っている。この本を見ると、お弁当って自由だなあと思う。
「東京弁当生活帖。」
アラフォー会社員の女性が、日々のお弁当を記録したブログを書籍化したもの。お弁当ブログは数あれど、東京の狭い台所で毎日作っているのが、今の自分と重なる。(年齢もね)
自家製梅干しや味噌も作っているのを見ると、そこまでできないよーと思うけど、ピーナツバターとジャムのサンドイッチとリンゴ丸ごとという献立もあるので、好き勝手やるのが1人弁当の楽しみだとこの本を見るたび感じる。この本を含め、お弁当本の中では使う道具を載せているケースは多いけど、この本はそれに加え、国内外の旅行や家ごはんの記事も挟まれる。その内容が本編の内容とリンクするのもいい。
「ツレヅレハナコのじぶん弁当」
私が持っている数少ないお弁当レシピ本のひとつ。気をてらったメニューはなく、作りやすいレシピがコンパクトに纏まっているので使いやすい。新米が来たよ弁当、おかずの2品弁当などお弁当初心者だけでなく、私のように「自炊はするけど、料理が上達しない人」にもおすすめ。お弁当の写真がドーンと載っていて、ちょっと作ってみるかと思わせてくれる。個人的には巻末の好きなお弁当本のコーナーがおすすめ。(残念ながら絶版になっている本もあるけど)