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11月読書感想文:世界を食べよう!旅ごはん/杉浦さやか先生

以前は家で読書する時間が取れていたのに、最近は諸事情であまり取れていない。そういう感じになって、もう3ヶ月ほどたつ。
以前の私なら、休みの日は午前中に家事を終わらせると2、3冊ぶっ通しで読書するのが普通だった。
読書は現実世界のしがらみから抜け出して、それぞれの本の世界観に没頭できるのがいい。
本からふと目線を外し、空を眺める時間がすきだ。

その時間がとれなくなるということは、グレーのインクを1滴ずつ落としていくように、私の頭のなかにもやもやを広げていっていた。

その状況を打破しようと行ったのが、仕事の昼休みに本を読むということ。
ちゃんとした食堂がないので、自席で読むことになり、電話がかかってきたりとかで長く集中して読むことはできないけど、5分でも集中するということが救いになった。

最初の救世主がこちらの杉浦さやか先生の旅行エッセイ。

イラストレーターの杉浦先生が、食のことを中心に旅行の思い出を綴られている。
帯によると、もう一度行きたい!食べたい!だけを載せましたとのこと。
だからこそ、本当に面白かったんだなぁ〜っていう熱意が伝わってきて、すごく面白かった。
杉浦先生の言葉えらびも素敵だけど、やっぱり杉浦先生の絵が可愛い!
初めての作家さんだけど、この表紙の絵にずきゅんと心射抜かれて手にとったのだ。

また、この本の面白いところは、世界各地いろいろな場所を訪れていらっしゃるので、知らなかったことを知れるのが楽しい。かつ、自分の行った場所の章もあり、こういうことあったよなぁと思い出すこともでき、一石二鳥。

旅ごはんということで、世界各地の料理店が多々登場してみててとても面白い。
私は特にカフェの話がすきだ。
こういう素敵なカフェでコーヒーをじっくり味わい、その場の空気を肺いっぱい吸い込みたい! 

旅行記を、写真でキレイな風景として味わうのもいいけど、杉浦先生のイラストから想像を膨らまして楽しむのもいいなぁと今回読んでいて思った。

年末に近づいてバタバタしてくるこの時期、ちょっと疲れたなぁってなったとき、ぜひ杉浦先生の本を手にとってほしい。
きっとステキな気分転換に連れ出してくれる。

杉浦先生の著書を見ていると、散歩の本だったりおやつの本だったり、ワクワクする本がいっぱいあった。
これから追いかけていきたい作家さんができたので、このことをご褒美としてがんばっていきたいなぁと思う。


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