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vol.25 歯のメンテナンスとは、"使い方"を見直す機会
なぜ、歯のメンテナンスの優先順位は低いのだろう?
口の中に違和感や痛みがあっても、一時的で"とりあえず噛めていれば"そのままで過ごしている人がいるのはなぜでしょうか…?
(歯科のイメージの一つとして、望んで行きたいと思える場所ではないということはよく聞きますが
...)
一人でも多くの人が、口のトラブルに悩むことなく過ごして欲しいと、願えば願うほど、この疑問が頭の中で繰り返されます。
ほとんどの場合、口の中で歯・歯肉において、痛みや違和感があっても一時的であれば、そのまま過ごしています。
口の中の病気の場合は、一時的で繰り返される痛みを何度か我慢して、もう限界かな・・・というときに来院されても時すでに遅しということがあります。
究極まで放置すると、患者さんは、「痛み」しか訴えなくなり、その他の原因を探るための情報を収集できない可能性があり手前手前の治療で食い止めることができるものもできなくなる状況がある…。
患者さんからの日々の情報が正確に整理できることで、早めに原因を突き止めて正確に対処することができます。
違和感程度の症状が生理的にあなたの体に無理のない範囲かどうか、または病態を進行させる程度でないかを吟味する段階であれば手を打つことができる場合もあります。
日々の過ごし方にまつわる患者さんからの情報がとても参考になります。
つまり、日々の歯の疾患には、"使い方"にヒントがあります。
歯のメンテナンスとは、"使い方"を見直す機会でもあるのです。
歯のメンテナンスには、クリーニングが中心となる処置が一般的として耳にします。
しかし、予防の土台は、クリーニングによる清潔にしておくことだけでなく、日々の"使い方"に間違いがないかどうかを見直すことも含まれます。
病気や体調不良の多くは時間経過の中で徐々に形成されるものです。
口の中も同じです。歯も道具の一つととらえて、日々の使い方を専門家と一緒に検証し、良い習慣を身につけていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。✨
一口腔単位で診療を行う院長のもと学んだことを記しています。