日本にいたころは、この時期は美味しいお正月料理を両手に、ほくほくと過ごしたものです。 朝・昼とお雑煮に舌鼓、夜は家族と外食といった具合に。
しかしここは海外。
餅もなければ数の子もなければ、かまぼこもない。日系スーパーにでもいけば、手に入れられるでしょうけれど、そこまででもない。
そんな生活にもすっかりと慣れて、健康意識レベルが高まるここ最近は、朝からリンゴをむしゃむしゃと食べる日々です。ビタミンCの効果的摂取。
さて前置きはこのくらいにして本題へ。家にいながら世界の味との出合いを果たすことができるのは、読書ならではの効用ではないでしょうか。
文学的な視点からの味わい、懐かしの味との再会、そして未知の料理との出合い。そんな1冊を今日は紹介していきたいと思います。
午後からのひとときを喫茶店で
1冊目は、喫茶店(カフェじゃないのがいい)が舞台の『喫茶ドードー』シリーズです。
アンちゃんの成長のそばで
2冊目は、アンシリーズの最新刊を紹介します。この本のいいところを一文で表現するならば、アンちゃんの成長と和菓子のおいしさを同時に味わえるところです。
この本の中で出てくる、「淡雪」という和菓子がとても美味しそうなのです。食べたことはないのですが、特別な感じがなんだかしてしまうのですよね。
ままならない日常を癒す定食で
最後に3冊目として、原田ひ香さんの「定食屋 『雑』」をご紹介いたします。
おいしい食べ物のそばには、いつも人々の想いが交錯する。それは、甘かったり、時に苦かったりする。暖かい飲み物のようなやさしさもあれば、さわやかなソーダのような味わいの時だってあるだろう。
お正月休み最後の方もいるかと思います。そんな日の午後に、おいしい1冊をぜひ読んでみませんか。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。