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自分の手で仕事をつまらないものにしていることに気付いた
皆さん、仕事は楽しいですか?
仕事を楽しいものにするために、何かしていますか?
私は、約9年前に今の部署に異動してきたのですが、4年くらい前からけっこう自分の好きなことを好きにやらせてもらっています。
上司が非常に優しくて「やってみたいことがあるんだったら、やってごらん」というスタンスなので、自発的に動きたい人にはありがたい限り。
そこで、色々な業務改善に取り組んできているのですが、ふと「この活動を推進するほどに、仕事がつまらなくなるのではないか?」と思ったことがあります。
それは「属人化の解消」です。
🔷属人化の解消とは?
私の勤める会社では、数年前から「属人化の解消」が推進されています。
特に、私の所属する部署は部員数が少ないため、どうしても人頼みになりがち。
「急ぎだから一番できる◯◯さんに任せる」
「分担するだけの人数がいないから、慣れている◯◯さんやって」
「教える時間もマニュアルも無いから、とりあえず今回は◯◯さん担当で」
と、毎回時間と人手が足りないことを言い訳に、同じ人が同じ業務を担当することに。
こうして“属人化”、つまり「◯◯さんがいないと業務が回らない!」という状況をどんどん作り上げていきました。
が、このままではまずいと、「属人化の解消」に乗り出しました。
とにかく“◯◯さんしか知らない”というものをなくす。
そのために、マニュアルを作り、それをベースに教育や勉強会を実施。
こうして、固定の人じゃなくてもだいたい同レベルの仕事ができるようにしてきました。
が、これって個性を潰すことにもなると気付きました。
🔷「強みを活かす」を封じる
属人化を解消するというと、聞こえは良いですが、それってつまり、言い換えれば“誰でもいい”わけで…。
自分のしていることが虚しく思えてきました。
誰がやっても同レベルの品質の成果物が出てくるように、業務改善して、マニュアル作成や教育テキスト作って…。
テキストに書かれているレベルのことができる、というのは、つまり「誰にでもできること」。
手順に沿って作業すれば、失敗はしないけど、自分の個性や強みは一切出てこない。
会社としては、個性なんて邪魔なのかもしれない。
何故なら、代わりのきかない人は致命傷になってしまうから。
でも、強みを封じられる働き方をしていたら、とてもつまらないし、会社からも評価されない。
会社が均質化のために、属人化を無くせば無くすほど、その会社で働く魅力(自分の強みを発揮する機会)がなくなっていくように感じました。
🔷どこに属人化を残すかを模索
そんな中で、自分の強みを活かすにはどうしていくか?
少なくとも、用意されたマニュアルを使う側にいてはダメだと思いました。
マニュアルを作る側になって、自分の強みを活かした業務改善を進める。
そして、マニュアルでできることは機械化していく。
どこかに自分の強みを出せる場所が無いと、この場所で働き続けることは難しいと感じました。
どこかに属人化の部分を残して、
「あなただからできること」
「あなたじゃないと思いつかないこと」
「あなたが担当で良かった」
と思ってもらえるようにしつつ、目をつけられないように、自分が自由に動ける領域は確保していかねばならないと改めて考えました。
個人で働く人は、常に自分の強みを活かすことを考えていると思います。
もし私が会社をやめて、個人で働くことになったら……
今まで職場で抑え込まれていた自分の強みを、急に活かして!と言われても、まずそれを見つけること自体難しそう。
改めて、企業に勤めることの安定と引き換えにしているものの大きさを感じました。