2024年8月の記事一覧
「文明と文明の交差点(後編)」世界遺産の語り部Cafe #16
前編に引き続いて、トルコ🇹🇷の世界遺産【イスタンブール歴史地区】についてお話していきます。
前編はこちら↓
難攻不落の城塞と門外不出の秘密兵器
既に大国となっていたオスマン帝国であっても、“難攻不落”を誇っていたコンスタンティノープルの攻略は至難の業でした。
その理由の一つは地形です。
コンスタンティノープルの都は半島の先端に位置しており、全体を「テオドシウスの城壁」と呼ばれる3重の
「文明と文明の交差点(前編)」世界遺産の語り部Cafe #15
今回は、トルコ🇹🇷の世界遺産【イスタンブール歴史地区】についてお話していきます。
“歴代大国の首都”
トルコ北西部に位置する「イスタンブール」は、ローマ帝国やビザンツ帝国、オスマン帝国といった大国の首都であった歴史を持つ都市として知られています。
イスタンブールの起源は、紀元前7世紀頃にギリシャの都市国家である「メガラ」のビザス人が建設した都市とされています。
ビザス人にちなんで「ビュ
「“サイレンス”から失われた信徒を求めて」世界遺産の語り部Cafe #13
今回は、日本🇯🇵の世界遺産【長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産】についてお話していきます。
“潜伏キリシタン”に焦点を置いた世界遺産
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」は、いわゆる鎖国をしていた日本国内において、文字通り“潜伏していたキリシタン”に着目した世界遺産です。
仏教徒などにカモフラージュしていた「隠れキリシタン」とは根本的に違って、禁教時代に離島や僻地に潜伏し、教え
「流浪の騎士団が築いた要塞都市」世界遺産の語り部Cafe #12
本日は、ギリシャ🇬🇷の世界遺産【ロドスの中世都市】とマルタ🇲🇹の世界遺産【バレッタの旧市街】についてお話していきます。
前回、前々回に続き、【十字軍】関連の世界遺産についてお話します。
↓十字軍編の過去記事はこちら↓
十字軍の拠点となった【エルサレム王国の首都アッコ】が陥落して以降、第9回十字軍を最後に、再び組織されることはありませんでした。
中東を追われた十字軍の
「“エルサレム王国“の首都アッコ陥落の立役者とマグナ・カルタの数奇な繋がり」世界遺産の語り部Cafe #11
今回は、イスラエル🇮🇱の世界遺産【アッコの旧市街】、そして【リチャード獅子心王とマグナ・カルタの関係性】についてお話していきます。
↓十字軍編の過去記事はこちら↓
エルサレムではないのに“エルサレム王国”?
ローマ教皇によって呼びかけられた第1回十字軍によって、奪還された「エルサレム」にはかつてエルサレム王国と呼ばれる国が建国されました。
しかし、アイユーブ朝の
「“世界の頂上”はいかにして形成され、人類の挑戦を受けてきたか」世界遺産の語り部Cafe #9
本日は、ネパール🇳🇵の世界遺産『サガルマータ国立公園』についてお話していきます。
“世界最高峰”標高8848メートル
首都カトマンズの北東、中国チベット自治区との国境沿いに位置する【サガルマータ国立公園】は、標高8848メートルの世界最高峰「エベレスト」の名で一般的によく知られている山岳公園です。
ネパールで「世界の頂上」を意味するサガルマータは、またの名をインド測量局初代長官のジ
「英雄サラディンと少年王ボードゥアン4世」世界遺産の語り部Cafe #10
今回は、シリア🇸🇾の世界遺産 【クラック・デ・シュヴァリエとカラット・サラーフ・アッディーン】についてお話していきます。
クラック・デ・シュヴァリエとカラット・サラーフ・アッディーン
2つの名城は、いずれも「十字軍」時代を象徴する世界遺産です。
「クラック・デ・シュバリエ」は、1142年から1171年まで「聖ヨハネ騎士団」が拠点とした、当時の建築技術の粋を究めた難攻不落の名城として知られ
「カトリックの斜陽:ローマ教皇のアヴィニョン捕囚」世界遺産の語り部Cafe #14
今回は、フランス🇫🇷 の世界遺産【アヴィニョンの歴史地区:教皇庁宮殿、司教の建造物群、アヴィニョンの橋】についてお話していきます。
↓十字軍編の過去記事はこちら↓
十字軍遠征はまさかの失敗…
第1回十字軍で「エルサレム」を奪還したのも束の間、アイユーブ朝の「サラディン」はエルサレム王国に侵攻して“再奪還”を果たしました。
十字軍がエルサレムを追われた後、獅子心王らが奮闘の舞台となった中