今日書いたnoteが「どんなnote」か一言で言えますか?
しゅんしゅしゅんです。
映画の脚本術の中からnoteに使えるワザを抜き出してみよう。
このnoteの続き。
※ちなみに上記noteで紹介している本のタイトル「SAVE THE CAT」は脚本術の一つ。危機一髪のところで主人公に猫を救わせて、観客に主人公を好きになってもらうワザ。猫を救うってこと自体が大切なのではなく、観客が主人公を好きになるシーンが冒頭に必要ってこと。じゃないと長い長い映画に観客を引きつけ続けることなんてできないよってこと。
では、ワザをご紹介してみます。
1、今日書くnoteはどんなnoteか一言で言えるか?
「一言で言うとどんな映画?」に答えは出すことは脚本家の最初の仕事。不思議なことに、脚本家というのは脚本を書き終えた後でこれを考えることが多い。お気に入りのシーンやディテールにこだわりすぎて肝心なことを忘れてしまう。どんな映画なのかを一言で説明できず脚本を書くことなどありえない。つまり何についての映画か(テーマ)、誰のための映画か(客層)を明確にしないといけない。(SAVE THE CATから引用)
これはもはや、あらゆるコンテンツに通じること。文章、資料作成、企画立案など、ここらへんのhowtoの中でも似たようなことはよく言われる。
「何をしてもらうために誰に何を伝えるか」=「目的」&「ターゲット」&「テーマ」をはっきりさせる。ここがはっきりしていると「簡にして要」(必要なことは全て書いていて、不必要なことは一切書いていない)の状態になる。枝葉の部分で迷いが生じることがなくなりますからね。
今日書くnoteはどんなnote?「ぼんやり」と頭で思い浮かべるだけではなく「はっきり」と言葉にしてから、書きはじめないとなあ。
2、今日書くnoteの内容に皮肉はあるか?
「警官が別居中の妻に会いに来るが、妻の勤める会社のビルがテロリストに乗っ取られる」例えばこれは映画「ダイハード」の一言の説明。皮肉というのは、まったく予想不可能な事態。これがつかみとなり人の気持ちを惹きつけるのだ。(SAVE THE CATから引用)
予測不可能な皮肉な状況が必要ってのは映画のみの話かと思ったが、noteでも同じだ。
今日の出来事を元に書く雑記的なnoteであっても、基本的には予測不可能な事態≒驚きの要素≒皮肉な要素が含まれていないと、あんまり面白くないだろう。
論評的なnoteであっても、読んだ人が「まさかそんな切り口で捉えるとは」「そんな示唆を生み出すなんて」と予測不可能な展開があってこそ、引きつけられるし面白いものだろう。
3、今日書くnoteの内容に広がりはあるか?
「超安全志向の教師が理想の美女と結婚することになるが、その前に将来の義理の兄(警官)と最悪の相乗りをする羽目になる」これは「Ride Along」という映画の一言の説明。皮肉な状況はもちろん、両極端な性格の登場人物2人が引き起こすコミカルなシーンが想像できる。ウブで超安全志向の教師が、警官である義理の兄が働く犯罪多発の危険な世界に放り込まれるのだから、当然慌てふためき大騒ぎになりそうだ。たった一言の説明から、映画全体に広がりや可能性が見えてくるか。読み手の想像力を掻き立てないとしたら映画全体について考え直した方がいい。(SAVE THE CATから引用)
シーンが想像できるか否かってのも映画特有のことかなと思ったが、noteでも同じだ。
今日書くテーマは人々の想像力や意見をどれだけ掻き立てるか。賛否両輪が分かれる意見なのか。思考が拡散するような問題提起なのか。共感を呼び起こすような事件なのか。
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この本の中では「映画の一言の説明」って表現が出てくるが、これは文章でいうとタイトルに相当すると思う。確かに、一行のタイトルの中から「皮肉」と「広がり」が読み取れればよい。そんなタイトルであれば、世の中に腐るほど存在する文章コンテンツの中から選ばれる可能性も増えるだろう。
また、noteなどで文章を書いたらTwitterでお知らせすることもあるだろう。その時に「書いた」だけではなく「〇〇の内容のnoteを書いた」の方がより関心は引ける。その〇〇のところに「皮肉」や「広がり」が込められているのもあり。
てか、テストマーケティングにも使える。書く前に「〇〇の内容のnoteを書こうと思う」とTwitterに投稿したり、リアルな友人に相談する。反応がよければ実際に書き始めるみたいな。
…なんて、ここまで書いておいて思う。
ここまで考えながらnote書きたくないやい。
でも多分。こんなことを自然と意識できている人がいるんですよ。
無意識の中ではっきりと言葉にできているみたいな人が。
意識し続けたから、無意識でできるようになった人が。
そんな人がプロなんじゃない?
脚本術から文章術に活かせるワザを意識高く抜き出してみよう。今日はここまで。続きは次回。
では。