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自由自在に「問い」を操る人の活躍は、きっと約束されている
しゅんしゅしゅんです。
野々村健一さんの「問いかけの力」を読んで。0→1の発想を生み出す、正解のない時代に他とは違うアイディアを創る、ロジカルシンキングではたどり着けない世界に連れてってくれる「問い」の威力を強く感じた。
本書では、広すぎる問い・狭すぎる問い・可能性を感じさせる問いの違いとして「アイスクリーム」をテーマにこんな例をあげている。
広すぎる問い→「どうすれば新しいデザートを作れるだろうか?」
狭すぎる問い→「どうすればアイスクリームが溶けてこぼれないようなコーンを作ることができるだろうか?」
可能性を感じさせる問い→「どうすればアイスクリームを子どもが楽しく持ち運べるようにできるだろうか?」
なるほど。僕の実感値では普通の会社はこうだ。狭すぎる問いが9割。定期的に沸いては消えるスローガンのような広すぎる問いが1割。可能性を感じさせる問いが0割。あーやばい。なんてクリエイティビティのない会社なんだ。
ここでストップ!
でも、それはマズイことなのか?クリエイティブな問いで世の中が満ちればよいのか?そうでもないよな、と。
アイディアを自由に創造する「広げ人」と、そのアイディアを実行可能な状態にする「畳み人」で、ビジネスは成り立っているという考え方がある。(詳しくはvoicyの「風呂敷畳み人ラジオ」をお聴きください)
クリエイティブな問いは「広げ人」に必要なものだと思う。そして「畳み人」には狭すぎる問いが必要。ビジネスを実行可能な状態に落とし込んでいくためには。つまり、この世にはいろんな問いが必要なのだ。
「広げ人」の問いと「畳み人」の問いは違う。「広げ人」の問いはポジティブ・広がる・可能性・リスク志向。「畳み人」の問いはネガティブ・絞る・実行・リスク回避。
多様なポジションに合わせた、多様な問いが必要。
自分が「畳み人」なのか「広げ人」なのか。今は「畳み人」の役割をやるときなのか「広げ人」の役割をやるときなのか。今の事業フェーズは「広げる」ときなのか「畳む」ときなのか。
質問は使い分けることが大切。
クリエイティビティな問いを立てられることが最強ではない。
「問い」を自由自在に使いこなす。これ最強。
では。
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