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春の訪れ〜エストニアの果物を味わう


「安くて美味しい」が合言葉。

エストニアに苺の季節がやって来る。


エストニアは、北ヨーロッパに位置します。
フィンランドとは、湾を挟んで南側にあり、北欧とも呼ばれています。

冬はとっても寒く、日照時間が短いということもあり、その時期に採れる野菜や果物の数や種類はかなり減ってしまいます。

それでも、エストニアの人たちは果物が大好き。

温室を利用したものや、海外からの果物が年中手に入る流通を確保しています。


3月に入り、雪が溶けて現れた地面から、可憐なお花を発見!!

スノードロップ

ついに春が来たぁ❣️❣️


春は苺

日本よりも少し寒いエストニアでは、春から夏の始めにかけて、苺がいっぱい食べられます。

中が真っ赤で、甘酸っぱい。

市場に並ぶ果物たち

ピーク時には、1キロ3.5€という価格まで下がり、キロ買いして、飽きるまで食べ尽くすことができます。

食べ過ぎて、手が真っ赤になります。

ストロベリーボウル

バナナは年中手に入り、1キロ100円くらいで、季節によって値段は変わりません。

果物の中では低価格で、味も良いですし、オーガニックのものもあります。

マスカットもほぼ年中出回っていて、とにかく甘酸っぱくて濃い味です。こちらは1キロ300円くらい。


夏はベリー類

ブルーベリーボウル

エストニアの夏と言えば、ベリー類です。

夏の市場

ブルーベリー、クランベリー、ストロベリーなど、私も知らないベリーたちが出回ります。

ブルーベリー狩り

エストニアでは、自然享受権というものがあり、自由に森へ入り、ベリーやキノコを採って楽しむことができます。

夏の時期に森へ入ると、野生のブルーベリーが採り放題です。

野生のものは、売っているものに比べれば小ぶりですが、栄養がギュッと詰まっているそうです。

ブルーベリータルト

採ってきたブルーベリーはジャムにしたり、タルトにして食べれば最高です。

夏は他にも、メロンやスイカなどもあり、果物パラダイスになってます。


秋は日本の味

私が1番好きな果物は、柿なんです。

形は少し渋柿のようですが、エストニアで食べられる柿も甘くて美味しい。

イチジクジャム作り

日本では夏が旬のイチジクも、エストニアでは秋頃に食べられます。

もしかしたら、どちらもエストニア産ではないかもしれませんが、この時期がどちらも1番安く、美味しいです。


エストニアの秋の味覚は果物以外にも、

アンズダケ

秋の森では、アンズダケを採ることができるそうです。

その名の通り、杏のような甘い香りのするキノコです。

秋に1番安くなりますが、それでも1キロ1500円くらいしますので、とても高価なキノコです。

サーモンどーん

9月から10月頃が最安値のサーモン。

これ1匹丸々買っても、1200円くらいだからびっくりします。

お造りにして食べて、丼にして食べて、ユッケにして食べて、お茶漬けにして食べて、サーモンスープにして食べて、焼き鮭にして食べれます。


冬はりんご

庭にはりんごの木

エストニアの家の庭には、りんごの木がある。

道を歩くと、りんごが入ったダンボールをたまに見かけます。

庭になったりんごを食べ切れず、自由に持って帰ってもらうためだそうです。

そのくらい、りんごができまくる時期です。

りんごを絞ってジュースにする機械が、ホームセンターのチラシに載り出します。

「お母さんが作ったりんごジュースだよ。」

と、ラッキーだったら、生搾りのりんごジュースが飲めることもあります。

蜜入りりんご

こんなに密の入ったりんごが食べられます。

シャキシャキしていて、甘酸っぱく、日本のサンふじに似ています。

この時期は、1キロ50円まで下がります。

大量に採れたりんごは、食べ切れないので、ジュースやシードル、ジャムにして瓶詰めにします。

瓶詰めは、寒くて長い冬を越すために生まれたエストニアの食文化です。

りんごのタルト作り


「安くて美味しい」

安いものに越したことは無い。

しかし、決してケチな訳ではない。

「安くて美味しい」は旬だから。


旬なのだから、栄養価が高い。

その土地で採れた、旬の果物や野菜を食べることが、自然と共に生きるということで、身体に良いことです。


「安くて美味しい」は旬の合言葉。


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