小皿と江戸料理 一汁多菜
小皿や豆皿、蕎麦猪口などを並べて夕餉の支度
たくさんお皿が並ぶ食卓は、口福につながるような気がする。
豪華で贅沢な食材を使わずとも、口福な夕餉
図書館で借りてきた江戸料理の本から数品
江戸後期の蓋茶碗と蕎麦猪口に盛りつけて、江戸気分に浸る。
山かけ豆腐
いり玉子
炒めこんにゃく
米なす黒胡麻味噌田楽
茄子の味噌田楽も江戸料理の本からのアレンジ。
江戸料理の本を読み、作り、収集してきた古伊万里などの器に盛り付け、味わう夕餉です。
楽しんで遊んでいるだけなんだけど、これが面白い。
某日 本を読み、叩き牛蒡飯を作りたくなった。
江戸っ子は朝、上方は昼に一日分の飯を炊いたそうだ。それで冷や飯を美味しくいただくご飯もののレシピが多く考案されたというわけだ。
叩き牛蒡飯
当時の牛蒡は今よりもっと固かったそうで、香りも何倍もよかったのだろうと想像しながら叩き牛蒡飯を、よくできたレシピだと味わいながらいただいた。
江戸の食の魅力について書かれた本、所謂和食のルーツである江戸料理を辿る。ふむふむ。「和食」の輪郭がすこ~し見えてきた。
江戸料理ではないけれど残り物やらで、明治の器を使って夏ランチ
夏の器遊びもまた愉快。
初めて骨董なるものを買ったのが23歳のときだった。
奈良の骨董屋。
古いものは実家の蔵にはたくさんあったけれど、母は新し物好きだったからモダンな器ばかり使っていて、だから私も古い器にはさしたる興味もなかった。
ところが奈良の骨董屋の店先を覗いてみたときから、古伊万里などの骨董が放つオーラにすっかり魅せられた。
乳母車を押して奈良を散歩しながら骨董屋を覘く、そうすると店主の翁が、まあまあお茶でもどうぞ、お嬢ちゃんかわいなぁと、お茶を飲みながら骨董話をしてくださる。
そんな日から何十年も経ち、さすがにもう新たに買うことはないけれど、私の下に集まってきた古いものたちは、日々の食卓を私色に彩ってくれている。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?