国語が苦手だった息子
中学受験した息子は、算数と理科は得意、社会も割と好きでしたが、国語は大の苦手でした。
小5から小6にかけて落ち込み、その後ずっと低迷。
乱高下もせず、安定した「低空飛行」…
塾のクラスは4科合計点の点数で仕切られていましたが、国語だけレベルが合いません。
中学受験国語には暗黙の「解くルール」みたいなものがあって、それがわかっているかどうかで大きく分かれます。
空気を読んだり、行間を読めるタイプの人っていますよね。
自身の体験や周りの人との交流、読書などをベースにそれが自然と身に付いていると、何もしなくても点が取れてしまいます。
文章を読んで、「何が言いたいのか」「何を表しているのか」推測ついてしまうんです。
しかも、問題文に書かれていることだけから答えればいいので、算数と違って、自分で答えを「作り出す」必要もありません。
(むしろ、自分で答えを作ろうとすると不正解になる)
「国語なんて、漢字以外、特に勉強したことがない」という人もいると思います。
逆に、苦手な子にとっては、何がポイントなのかわからず、考えれば考えるほど正解から離れていってしまいます。
特に記述問題になると差が出ました。
小4、小5年くらいまでは何とかやっていましたが、小6以降は問題のレベルがアップするのでごまかせなくなりました。
読み取った内容を、問題の趣旨に沿って、ピンポイントでまとめないと正解になりませんでした。
書きすぎてもだめ、書かないと要素不足で減点。
しかも記述は1問あたりの配点が大きい。
小6の夏休みくらいから、塾で難関中の過去問演習がスタートしたのですが、全く歯が立ちませんでした。
記述問題になると手が止まり、何か書いてもほぼゼロ点答案。
参りました。
塾で模範解答の解説をいくら聞いても自分で書けるようにはなりませんでした。
焦りました。
秋になると模試が始まりましたが、本人は「ちゃんと書いた」「できた」と言っていたのに、返却された採点済答案を見ると、配点の半分も取れていませんでした。
息子の答案を読むと、「これじゃ、だめでしょ」と思いました。
愕然としました。
つらつらと長く書いているのですが、聞かれていることからズレているし、何がいいたいのかよくわからない…。
中学受験ド素人の親が読んでもそう思いました。
本人が書いた文章と模範解答を比較し、どこがどう違うのか、何が足りないのか、どうしてその要素が必要なのか、どのような形でまとめればいいのか。
一つ一つ 突き合わせながら、書いた文章を読み返し、考えて書き直し、またチェックする。
このプロセスは子どもだけでは絶対にできません。
大手集団塾ではここまで見てくれません。
国語に苦手意識がありそうな場合、少しでも早く手を打つ必要がありますし、その対策は集団塾では限界があると思います。
我が家では、仕方なく、緊急避難的に親が中学受験国語を研究し「個別指導」するに至りました。
長らく伴走してきて、どこが弱いか、なぜわからないかが何となくわかっていたので外部に頼むよりも手っ取り早い気がしました。
自分の子どもの指導をするのは感情的になってしまう場面もあり難しさを感じましたが、ずっと横について毎日繰り返しているとさすがに効果はあったと思います。
親に大きな負荷がかかるのでおススメできる方法ではありませんが…。
中学受験国語の攻略法は確かに存在しますが、それを子どもに伝えるのが難しい…。