感動した?
"自分の力でどうにもならないことを
どうにかしたいと思うから
人は苦しくなる"
と、ある本で読んだことがあるけれど
どうにもならないことに
一喜一憂してしまうことも
人なんだろうとも思う
わたしの娘は幼稚園に入園してから
クラスで流行るすべてのウイルスを
完全制覇している
そのたびに
幼稚園の洗礼ってやつだよね
痛そうだなぁ
辛そうだなぁ
苦しそうだなぁ
変わってあげたいなぁ
早く元気になってほしい
健康が1番だよね
そんなことを思いながら
お休みしている時間を過ごしていた
でもね
また仕事をリスケしなきゃ
また自分の予定をキャンセルしなきゃ
また病院通いしなきゃ
また看病の日々
また自分の時間がなくなる
これもわたしの本音
頭ではわかってるけど
心が追いつかなくて
イライラしても仕方ないのに
イライラしてる自分に
またイライラしちゃう
そんな自分が悔しくて
情けなくて
娘に申し訳なくて
今日掃除機をかけながら大声で泣いた
(音でかき消されると思ったから)
そんなわたしに娘が
"ママ、感動した?"
って聞いてきた
娘はママとパパが泣くのは
感動したときだと思ってる
"あなたにごめんねって思って
泣いてたんだよ"
そう言うと
わたしの目の中まで
グリグリ自分のタオルで拭いてくれた
痛かったけど
笑えたよ
そのときのあなたの表情を
言葉で表現できないのが
残念すぎるけれど
ごめんねと伝えたわたしに
いいよって
そう言ってくれたように見えた
わたしはやっぱり感動した
幼稚園を休んでいるのに
楽しそうにしてるあなたに
"幼稚園入ったけど、けっこう
ママと一緒にいるよね?"って聞くと
"だってママが好きだから"
そんなことを笑って言うから
やっぱり子どもってすごいなって思う
結局いつも
わたしはあなたに
ご機嫌をとってもらってる
ような気がする
わたしはこれからも
こうやって
自分の心の折り合いのつけ方を
試行錯誤していくんだろうな
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