ゲームをすれば成績が上がる⁉︎心理的教育方法とは?
子供の成績が上がるように祈る場合、真っ先に取る対策は、ゲームをやめさせる事かもしれません。
しかし、心理学的、心理療法的には、むしろゲームをやらせる事もあります。
もちろん、ただ闇雲にゲームをやらせれば良いというわけではありません。
では、どの様に取り組む事で、ゲームやらせる事が成績の向上に繋がるのでしょうか。
今回は、ゲームを通じて成績を向上させる方法を解説します。
勉強をやらせたければ、「勉強」以外の方法で!
私がカウンセラーとして、親御さんからお子さんの勉強について相談を受ける場合、間接的な方法で援助します。
つまり、「勉強をする様にしてください」と言われたら、それ以外の事をお子さんにやらせるわけです。
理由は2つです。
一つは、勉強したくないお子さんに勉強を強要するのは、心理的な負担だから。
もう一つは、やれと言われたらやらないのが人間だから。
特に、2つ目の理由が重要です。
この様な人への特性を「心理的リアクタンス」と言います。
つまり、人は相手の主張に反論する生き物なのです。
ですから、直接的に「勉強をしなさい」と言いつけるのは逆効果なのです。
カウンセリングを成功させる秘訣は、相手と信頼関係を充分に築き、そして、抵抗を受けない様にする事です。
ですから、私は勉強以外の方法を提案し、最終的に勉強をしたくなる様に仕向けるわけです。
では、勉強をさせずにどうやって、勉強に取り組む様に出来るのでしょうか。
次からはそれを解説していきます。
一つが変われば、他も変わる
人間は、一つの要素が変われば、他の要素も影響を受けます。
例えば、部屋が汚い人には、いきなり部屋の掃除はさせません。
例えば、机の上や車の中を綺麗にさせるのです。
それらの場所が綺麗になれば、「違うところも綺麗にしてみようかな」と思う物です。
お子さんに勉強をさせたい場合にも、この様な方式をとります。
そもそも、お子さんが勉強をしない理由はなんでしょうか。
知らない事を学ぶ面白さに気がついていない、出来なかった事が出来る様になる楽しさを知らない、誰かに勝つ喜びを知らない…。
挙げればキリがありません。
ここでは、あなたのお子さんが、「努力の楽しさを知らない」というのが、勉強をしない理由だと仮定してみましょう。
その様な要因が、勉強を妨げているのであれば、他の行動で、「努力の楽しさ」を味わってもらうのです。
そして、ここで需要なのは、その子が抵抗せず、快く行えそうな行動を選択する事です。
つまり、それがここでは「ゲーム」という訳です。
子供が好きなゲームがあれば、それで何かしらの努力をさせます。
そして、倒せなかった敵を倒せたり、クリア出来なかったコースをクリア出来たり…、「努力をしたら良い結果が待っている」という経験を与えます。
すると、前述した通り、他の要素にも影響します。
部活動に気合が入るかもしれないし、勉強をやってみようと思うかもしれません。
一つ、私が担当した患者さんの話をしましょう。
この様に、勉強以外の行動で欲求を満たし、そして、勉強の動機づけに繋げていくのです。
子供としても、自分の好きな事をやれる訳ですから、負担なく努力出来るわけです。
カレーを作る事が出来れば、シチューも作れます。
行動を応用させるのです。
これが、ゲームを通じて、勉強をさせるコツなのです。
まとめ
今回は、ゲームを通じて子供が勉強をする様になる方法を解説しました。
言わずもがな、これはゲーム以外での行動でも応用可能です。
大切なのは、子供が好きな行動、やりがいを持っている行動を扱う事です。
一つ変われば、他も変わる。
ここを覚えておくと、勉強以外の行動にも上手くアプローチ出来るでしょう。
合わせて読みたい記事!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?