【徳島1日目の真夜中】夜風、ちゃんねるトクシマ、お風呂【恋愛4】
マッチングアプリで知り合い、付き合うようになった女性に"運命"を感じていた画伯ちゃん。すぐに運命づけたくなるのは、画伯ちゃんの悪い癖なのかもしれない。
徳島に住む彼女のもとへ、大阪から向かった。
1日目の夜ご飯として、相手がオーバッシュカフェというお店でおこなわれていた"アワシャンティのインドカレーナイト"というイベントを予約してくれていた。
2人はホテルに荷物を預けて向かい、盛り沢山なセットメニューを食べてお店から出た。
満足そうな顔のまま、腕を組んで新町川の方へ歩いて行った。
前回までは↓↓↓
今までの流れは長編マガジンにあります↓↓↓
夜風にあたって
「少し新町川の橋まで行きたい」
と画伯ちゃん。
「うん！いいよ〜♪」
「わぁ〜！夜ってイルミネーション光って綺麗になるんやね〜」
「うん♪そうだよ〜♪」
駅から阿波踊り会館へと向かうほうより、一本向こうの橋が"赤や緑に"輝いていた。
いつも通る新町橋の写真も撮りたかったが、画伯ちゃんも画角に入りたい。
相手にスマホを渡して、"遠めの画伯ちゃん"と"新町橋"のコラボを頼んだ。
すんごい遠くに画伯ちゃん立ってるね。
ちゃんと立ってるね〜。
画伯ちゃん近づいたね。
画伯ちゃん横に逸れたね。
相手の指がうつりこんでるね。
今度は相手を橋の上に立たせて、画伯ちゃんがいいとこに陣取って立っているね〜。
楽しそうだね！
"iPhone11proの広角カメラ"で撮影した、夜の新町川の様子。
何か鳴り響いてるね...
ホテルに戻ろっか
また商店街に戻り、先ほど上映スケジュールを見ていた映画館のフードメニューが豪華で見とれていた。
ufotable CINEMAという映画館。
この旅で知ったけど、アニメ制作会社として有名なんやね。
鬼滅の刃とかいろんな作品の展示や販売もしていた。
「パラサイト面白そうやね」と言うと
「じゃあ明日見に行こうよ〜♪」と返事。
やっぱり返事が全部ポジティブなんだよなぁ。
リアルタイムでは気づかなかった。
行きしなに見えていた設営された舞台は、ぷちアソビvol.8だと判明。
なんてそそるタイトルなんだ。
これも明日見に行くしかない！
誰かの休憩スポットに阿波踊りの暖簾。
気になる安そうな居酒屋。
阪神ファン徳島にもいてるんやね。
ライブハウスCROW BAR。
相手も何度が来ている好きなところみたい。
ライブバーRicky。ここは相手も初めて見たらしい。
アコースティックやジャズが多いのかな。楽しそう。
栄町。
徳島って香川と似てて、ズラーっと繁華街があるね。
商店街と同化した繁華街というか。区画整理されててわかりやすくていい。
区画ごとで色が違うのもいいね。
前回1人で訪れた2018年のHi-standardのライブ時と、今回の旅で"徳島駅からアスティとくしま"あたりまでの道は完全に覚えた。
ホテルに戻り、お風呂を溜めながらテレビ欄を見ていた。
部屋に帰ってきてから時間が経ち、もう23時に。
「え！テレビ和歌山見れるの！？」思わず声に出ていた。
「うん！うつるよ〜♪」
お風呂と、寝る前の用意をしていた相手の声が少し遠くから聞こえた。
大阪では1度も見たことない。
というか画伯ちゃんの住む地域では、京都テレビさえ見れない...
徳島はサンテレビも見れるし
ちゃんねるトクシマも見れる。
なんやこの番組は...
そのまま23:30になり次の番組が始まった。
イロモノかな？
なかなか徳島に来ないし、しかも他県のアーティストを見れないから、じっくりチェックしようと
広島カープの描かれたハイボールを飲みながら見ていた。
徳島はいろんな文化が混ざった面白い場所だな。
画伯ちゃんはこの街けっこう好きだ。
大阪は坂が多すぎるから、坂道が無い街のこと全部好きになりがちだけど。
MCとのトークゾーンが終わり、SHAKILAMO!の生演奏シーンに移り変わった。
画伯ちゃんは驚いたね。
まず音。
凄まじいミックスだった。出音もいいんだろうけど、スタッフ側の本気も感じるような音。
小さい頃に深夜テレビで見た、インディーズバンドが本気でライブして、低予算だけどなんとか視聴者に伝えようとしてくるスタッフの熱意。
それと同じようなものを感じた。
「あっ...」
って１音目が頭に響いた瞬間に、そんな気持ちたちが駆け巡った。
ハイボールを飲む手も止まったもんね。
準備をし終えて横にいた相手も「いいね〜♪」と言っていた。
音楽好きだけど、この番組は見たことが無かったらしい。
あとで相手が言うてたけど、加入しないと見れないケーブルテレビだった模様。毎回録画して焼いてもらおう作戦はできず...
見ながら、わなわな震えた。
こんなすごいバンドが爆売れせずに全国、全世界へ行けないのか...
トークも面白かったし、曲も演奏もキャラも良かった。
お風呂のお湯はもう溢れていた。1度止めた。
番組が終わるまで釘付けだった。
なんだろう。YouTubeの方を見るとそこまでに感じる。
あの"ちゃんねるトクシマ"での生ライブが相当よかったんだろうな。
そして生でライブハウスで見たら伝わりやすいんだろうな。
いろんなバンドがいて、あとは運命次第な位置で切磋琢磨しているのは素晴らしい。
画伯ちゃんも10年ぶりにバンドを結成して、活動を再開しようとしていた。この2020年2月あたりは、いい感じに進行中だった。
画伯ちゃんは得れるものはなんでも得ようとしていた。
もちろんこの旅からも。人生で得た全てをぶつけるチャンスとして、バンドで自分というものの集大成を残して刻み込みたかった。
いやぁ。この日に得たものはかなり大きかったな。
また違う角度で、音楽へのアプローチを知れたような。
結局はリラックスと、熱意と、死んでもいいくらいの努力。
お風呂
予定外の時間まで番組を見ていた。
いろんな気持ちが混ざって、胸がドキドキしていた。
この日のために用意して、相手に渡したプレゼントの1つ。
《"いちごの入浴剤"を使おう〜》となったので、お風呂に落とした。
いい音楽に触れて気持ちの高ぶったまま、痛そうにしている相手の足をガイドしながら、一緒に湯船に浸かった。
お湯は溢れて、いちごの香りの1/3は排水溝へ。
その後悔も一瞬で忘れた。相手の背中に頭をくっつけて、薄まったいちごの香りと、相手の匂いが湯気になっていたのを薄目で見ていた。
静かだった。
お湯の音だけだ。
2人はお湯になったのかもしれない。
全てがぬくい。
"お湯ちゃん"と呼べる存在になったのかも。
もうここで世界が終わっても、俺は受け入れられたと思う。
心の全てを相手に見せて、相手の心の全てを見ていた。
少し動くと、お湯がまたこぼれた。
つづく
(今回のテーマソング：NAMBA69 - CHANGES)
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徳島 新町川沿い。
— 画伯(つ垢) (@gahaku_onigiri) February 16, 2020
「5月6月の夕方なら最高に気持ちいい。そこらへんのベンチに座って。川の風が頬をすり抜けて。
1人では寂しい。座って飲むのはね」#愛と狂気の画伯ちゃん
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