レゲエとファシズム 。 「戦争の仕組み編」
※以下のテキストは、SNS上に実際に掲載されていたモノです(たまたまネットで見つけた赤の他人です)。
さて、「この人」は、プロフィールを見る限り、基本的には「戦争反対」のクラスターに所属している人のようで、いわゆる「リベラル」に分類される方のようで、ミュージシャンでもあるようでした。
まずはこの人のテキストを御拝読頂きたい。
「国民全員が極力同じ方向を向いて動かない限り、この難局は乗り切れないし、何より最前線でハイリスクな環境で自らを顧みず患者の治療に当たっている医療従事者が報われないではないか」
「そして、身勝手な連中の行動によって、自分や自分の大切な人たちが危険に晒されるのは我慢ならない。自分や身内が危険な目に遭うまでわからないですかね?」
このテキストの「医療従事者」を「兵隊さん」に入れ替えたら、完璧なる「大政翼賛」「ファシスト」のソレになってしまいます。
この人は、プロフィールを見る限り別にネット右翼でもなんでもなく、むしろ、「自由を標榜する音楽(例えば、レゲエ等)」を演奏する音楽家のようです。
これらから推測するに、先の太平洋戦争も同じ仕組みだったのでは?という仮定が生まれます。
「本来、戦争に反対する立場の人」が、図らずも情緒的なプロパガンダに乗せられ、気が付いたら「大政翼賛」側に立って大声で叫んでいる。
先の戦争が何故起きたのか、長い間その核心が分からなかったのですが、この3年で少しその謎の一端が見えた気がします。
「戦争に反対すべき立場の人間が、真っ先に戦争的な感傷に囚われる」
という倒錯。
戦争=悪、というのは当たり前の話なのですが、上記の方のように「愛とか平和とか」普段から言っている方々が、
「国民全員が同じ方向を向いて」
「勝手な連中の行動によって、自分や自分の大切な人たちが危険に晒されるのは我慢ならない」
なんて事を真っ先に言い始めてしまうのです。
「いや、これは今回の疫病騒動のケースで、戦争と一緒にしないでくれ」と、間違い無くこの方は言うのではないかと思います。
しかし、
また近々、「全く同じ言い回し」で、戦争の空気に呑まれていく人々が続出するような予感がします(え~、例えば「○○が侵略されてるから」「○○の人々が虐げられているから」等々)
すなわち、余りに典型的な「フレーズの感染」の症状、
すなわちメディアが流布する「フレーズ」を脳みそがそのままトレースし、
まるで「自分の言葉」のように置き換えてしまう現象がよく起きます。
この「言葉の感染」への耐性が実は低いのが、
「戦争反対側に居るつもりの人間」である事、
ここに戦争の秘訣が隠されていると考えれば、先の戦争の不条理の一端が少し分かる気がします。
愛とか平和とか、髪の毛伸ばしたりニット帽被ったり髭生やしたり、
「自由」をアピールしている方々を一皮剥いたら見事な大政翼賛っぷり、
という事例を今回発見した事で、歴史の中の一つの謎がリアルなものとして見えてきました。
では最後に、
この「メディアから流布されたフレーズそのまま」の言葉をもう一度載せておきましょう。
「国民全員が同じ方向を向いて」
「勝手な連中の行動によって、自分や自分の大切な人たちが危険に晒されるのは我慢ならない」
ヤーマン💗