読書感想 京極夏彦 姑獲鳥の夏
出ました天才京極夏彦さん。
こちらは京極夏彦さんのデビュー作にして百鬼夜行シリーズの第一弾です!
拝み屋という裏の顔を持つ古本屋店主、
京極堂が
「世の中に不思議なことなど何もないのだよ」という決めゼリフをはきつつ憑き物落としを駆使して難解な事件を解決していきます!!
百鬼夜行シリーズ、大好きです…。
「そうきちゃう!?」
っていうトリックの連続です。
そしてこのシリーズの特徴は、なんといっても文庫本の厚さです。
(そこ?笑)
回を重ねるごとにパワーアップしていきます!本の厚さが!!
そこらへんの英和辞典や国語辞典が束になってかかってきても負けない厚みです!
電車で読んだらまわりが引くレベル!
文庫本なのに重くて持ち歩けないです!
……ここまで言っておいてなんですが、
シリーズ全作品を通して非常に面白いです。
ページ数は多いですが、流麗な文章なのでさっくさく読めます!
個人的に、シリーズの中ではこの作品が一番まとまってるというか完成度が高いというか、
そんな印象を受けます。
巷ではニ作品目の「魍魎の匣」が最高傑作と言われているようですが、
でも私は三作品目の「狂骨の夢」がダントツで一番好きだったりします。
確かに「魍魎の匣」も面白いのですが、
「狂骨の夢」を読んだときの衝撃は忘れられません。
こんな小説を書ける作家さんがいるなんて!!と驚愕しました。
また時間があれば百鬼夜行シリーズをはじめから全部読み直したいですね。
(全然姑獲鳥の夏の感想じゃなくなっててすみません……)
またいつかじっくり感想を書ければいいなと思います。