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事実はどこに存在しているのだろうか……正しく解釈することが成長スピードを格段に上げるのかも。
おはようございます!
今日も『Think right(著:ロルフ・ドベリ)』のアウトプットをしてまいります。
この本の面白さは、各項目がショートで読みやすくなっていることと、そのワナの名前にもあります。読み進めていくうちに、人間がいかに‟矛盾”を嫌い、その矛盾を埋めるために言動を選んでいるかがわかります。
そこに生じるのが、「ワナ」なのかもしれません。
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16.社会的証明のワナ
例えば、コンサート会場で大勢の人が空を見ています。あなたはどうしますか??
恐らく、何も考えずに同じように、空を見上げるのではないでしょうか。
他人と同じように行動をすることが正しいと思ってしまう傾向のことを「社会的証明」の原理と呼びます。これは人間の進化の過程で培ってきた生存戦略でもあります。
【対応】
一番売れている商品は、一番優れている商品なのでしょうか?
‟たとえ、5千万人が間違ったことを正しいと主張したところで、真実にはならない(サマセット・モーム:イギリスの作家)”
17.ストーリーのワナ
人間は混沌とした生き物です。混沌から抜け出すために、あらゆることを「物語」で説明をしようとします。個人に落とし込んだ場合、人生の意味やアイデンティティと言い換えたりもします。
これらは、物事をわかりやすくするために、真実を単純化する作業でもあります。なぜなら、「物語」に惹きつけられ、「本質」をとらえる事実から目を背ける傾向にあるからです。
【対応】
物語を一度バラバラに解体しましょう。自分の記録を一つ一つ個別に観察し、「隠された事実」は何かを問いましょう。
18.回想のワナ
物事が起きてしまってから、後になって、それは予測可能であったと考えてしまう傾向のことを指します。
リーマンショックや史実のように、全て必然であったかのように錯覚をしてしまいます。これは、「自分はうまく予測することができる」という自己過信が背景にあります。
【対応】
日記をつけてみましょう。本当に、予測可能なことかを今一度見つめ直す必要があります。
19.お抱え運転手の知識のワナ
お抱え運転手とは、「知ったかぶりをする人」を指し、雄弁ではあるが、空虚な状態の人です。
昨今、本物と偽物の差が見分けにくくなっています。それは、エンターテイナーやコミュニケーションが重要視され、背景にある知識が見えにくくなるからです。
【対応】
本物の知識を持ち合わせている人は、自分が知っていることと知らないことをよく分かっています。
ウォーレン・バフェットはこれを、「能力の輪」と呼び、この外のことを「わからない」といえる人が重要と述べています。
20.報酬という刺激のワナ
歴史的事実からも、報酬は自分の利益になることから、人間は反応を示します。驚くべきことは、刺激の変化に素早く対応し、言動を変化させることや刺激の背景にある意図には反応をしないことです。
ですので、人を動かすときは、動機付けとなる「刺激」を与えることが最も効果的です。
【対応】
裏の動機を必ず推測するようにしましょう。
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人間はどのようにして、日々を過ごしているのでしょうか。
自分に一番都合が良いことが並ぶように、事実を解釈することで、脳へのダメ―ジを減らし、生きているのかもしれません。
この解釈に「ワナ」があり、事実をゆがめていくのでしょう。
エンターテイナーとコミュニケーションには気をつけよう。
ではでは、今日もワクワクするような最高の笑顔で、いってらっしゃい!!
acty home
講内 源太
追伸
医療/介護に従事する皆様に捧げます……新しい日の出を共に迎えましょう!!