価値観を一歩引いて見つめ直す日々 -悟りとメタ認知から学ぶ-
おはようございます!
ここ数日の過ごし方によって、さらに黒さが増している今日この頃です。
#カレーパンマン
#すでに焼けている
#8月にはどうなる
さて、今日も読書メモの回です。
前回は、「性・お金・命」について、歴史的観点からその変遷を見てまいりました。僕たちの過ごしている今日の常識が常識とは限らない時代があったと思うだけで、今持っている価値観が絶対的なものではないと思えて来ます。
今回は、これまでの総集編に近い、「悩みの答えは古典にある」です。
価値観が絶対出ないとすると、そこから生じるモチベ―ションなどもなくなってしまうのでは等、ジレンマを生むことになります。
その点において、著者は歴史的観点からどのように考えるのかを紐解いていきましょう。
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この本のメッセージ
悩みの原因は、特定の価値観でした。
そもそも、特定の価値観は環境(時代・文化)によって規定され、価値観時代にも絶対が存在しないことをこれまで見てまいりました。そうなると、悩み自体も、すぐに消えてしまう可能性があります。
一方、特定の価値観は悩みにもなれば、モチベーションにもなる場合があります。例えば、お金を稼ぐ方が「道徳的に」正しいというのは資本主義以降の価値観ですが、モノからサービスまでお金で買える現代がある意味特殊でもあるのです。
「お金」は悩みや争いも生みますが、モチベーションも生みます。
それを失ってしまうのはいかがなものでしょうか。
著者は、すでに昔の人が考え尽くしていると指摘します。
僕たちが思いつくようなことは、他の人もすでに思いついているのだからこそ、「古典に学ぶ」のです。
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アリストテレスに学ぶ
2000年以上前に、現代に通じる問題(悩み)を発見していました。
答えは出しているか、ヒントを残している場合が多く、天才の頭脳を借りて向き合えるのです。
しかし、時代の違いもあれば、生きている環境も違います。
最も、そのまま答えは書いていないので、先行研究として捉えるのが良いのでしょう。
古典を比較物とすることにより、自分の悩みに向かい合いやすくなるのです。悩みが特定の価値観から生じていることを踏まえると、古典を読み、解放されれば、目の前の悩みはさほど、深刻でないことに気が付きます。
その古典の数が、歴史上最も多いのが現代なのです。
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ゴーダマ・シッダールタに学ぶ
仏教の開祖でもあり、規格外の哲学者でもありました。
生まれは王子であったが、王宮の内外の生活が全く違うことに空しさを覚え、29歳で出家をしました。
出家後、究極の問いを残しています。
徹底したロジカル思考により、世界が苦しみで満ちていることへの決意を新たにし、この問いへの答えを求めています。それが悟りの境地です。
悟りの境地に関して、著者の訳は、「苦しみとは、自分の願ったことが、願った通りにならないことである」です。
人間が本来、コントロールできないことを、コントロールできると思い込むことを「執着」としています。その上で、「苦しみ」とは、叶わない願望を抱く「私」がいるのだが、そもそも「私がいる」という前提が怪しいのではないかと行き着くのです。
体内の水分が入れ替わり、大気や川、海を通じて別の体の構成物となり、その先に別の人間の構成物となることなどを踏まえると科学的にも矛盾はしていない考え方になります。
つまり、ある人の体を構成していた水分で構成された自分と、かつて自分の体を構成していた水分で構成されているその人は、同じ人間であるのかという問いがたつのです。
どこからどこまでが「私」であるかは、私が恣意的に決めているだけであり、実際には存在していないのです。
悩みは、「悩んでいる私」と「私を悩ませる物事(人間関係・社会等)」に分けられているように感じますが、この全てがうつろう存在なのです。
「あなたらしさ」や「あなたをあなたとして存在させる何か」が絶対にあるというのは勘違いであり、うつろう「私」が、うつろう「悩み」について苦しんでいるだけであり、本来は悩みようがないのです。
著者の勧める「メタ認知」は、ゴーダマの「悟り」のライト版として捉えられます。異なる価値観や立場の人を理解しやすくなるのです。
「私」の範囲が広がっていくことこそ、自分事の拡大であり、モチベーションにも繋がるのではないでしょうか。
「メタ認知」をまだまだ使いこなせていない場面が多く、思い出した時に「あの時このように捉えていれば」など後悔することがあります。
日常生活においても、2-3割程度しかまだ反映されていないのではないでしょうか。
それだけ、特定の価値観を絶対であると考えている節が僕は強いのでしょう。
アリストテレスやゴーダマの教えを改めて感じ、今日からまたそのように過ごせたらと願います。
今日も学んだー!!
ではでは、今日もワクワクするような最高の笑顔で、いってらっしゃい!!
アクティホーム
講内 源太
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