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‟若さ”は武器だが、強迫観念にしてはいけない -カーネル・サンダースから学ぶ-

おはようございます!
認知症サポーター養成講座を企業でやったのですが、その場でアンケートを実施しない限り、集計する機会は訪れないことを改めて学んだ今日この頃です。
#後日はない
#企業向け
#認知症

さて、今日も読書メモの回です。

『歴史思考 (著:深井龍之介)』

前回はガンディーの人生から、歴史も人間も、複雑で多面的であることを学びました。早々に結論を出すことが、何の意味も持たないということですね。

今回は、ケンタッキー・フライド・チキンの創業者でもある、カーネル・サンダースです。
ベンチャー起業家界隈での絶対的価値は、‟若くして成功をする”こととされています。それも一種の強迫観念のようにです。
若くして成功できるのは、ほんの一部であり、多くの人は難しいのですが、劣等感を抱いてしまうのです。著者は、そもそも劣等感を抱く必要がないと述べています。何をもって「成功」とするかにも、個人差があるからです。

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成功者:カーネル・サンダースとは??

名前にある、カーネルとは、「大佐」という意味であり、州から与えられた称号です。軍隊には2カ月ほど入隊しましたが、船酔いにより除隊していますので、軍での功績が認められてではありません。

カーネルの過去は不遇ともいえるかもしれません。
6歳のころに父が死に、働く母に変わり家事全般をこなしていました。
とある日、主食であるパンが無くなり、買うお金もなかったカーネルは自らパンを焼きます。焼きあがったパンがとてもおいしく、そのパンの美味しさを母に届けたく、2時間の道のりを歩いて母の働く工場に届け、感激されます。
これはカーネルの食での成功体験として位置づけられていました。

10歳になったカーネルは家計を助けるべく、学校と農園での仕事の両立をします。12歳のときに、母が再婚をしたものの、父との折り合いが付かず、学業も駄目であったため、ついに家出をします。

その後、様々な職を転々とします。
転々とするというと、ダメ人間のように思えますが、カーネルの場合、いつも全力で一生懸命な姿勢が裏目裏目に出てきます。
組合活動にも全力でクビ、不正を告発して廃業、仕事の対立でクビ……また、運にも恵まれず、がスランプに全財産投資をしたら電灯への時代の流れの変化で廃業、タイヤ販売で儲け始めたところで事故にあいクビ……。

気が付けば、アラフォーになっています。
18歳の時に結婚をしていたので、妻子がいる状態で無職です。

アラフォーに差し掛かった時、自動車の普及に合わせて、ケンタッキー州でガソリンスタンドを経営し始めます。様々な職を転々としたこともあり、ホスピタリティが抜群によく、とても繁盛をします。
そのような中、世界恐慌に見舞われ、また、全財産を失います。

しかし、サンダース自身、ガソリンスタンド経営には何かを見出していた様子であり、新しいスポンサーを見つけ、ケンタッキー州の違う場所で再開します。大変に治安の悪い場所であったのですが、全財産を失っていたカーネルに選ぶ余裕はなかったのでしょう。

そこにはカーネル自身の性格も影響をしていたようです。
まじめで、自己肯定感を持ち、リカバリーがとても速かったのです。ただ、完璧主義者であり、適当な仕事は自身がお客の場合においても看過できないようでした。
まじめで立ち直りの早い、ちょっと不器用な人といったところでしょうか。

新しいガソリンスタンドでは、カフェを併設しました。
カフェでは、母のレシピでもあるフライドチキンを売り始めます。それが、大ヒットをし、カフェ1本で店舗を拡大していきます。
この功績も認められ、ケンタッキー州から「カーネル」の称号を得ます。この時に45歳でした。
当時のアメリカ人の平均寿命が60歳であったことを考慮すると、今の日本人の感覚だと60歳といったところです。

順調に見えたカーネルの人生でしたが、65歳の時に初めての白旗を上げます。第二次世界大戦後のラッシュの影響を受け、高速道路などの整備により、売り上げが激減。店舗を畳み、引退を決意します。
ここでも、また全財産を失うのです。

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ここから‟クライマックス”

売るものが無くなったカーネルは、「レシピ」を売ることを思いつきます。
知人のレストラン経営者に売れたときに、‟ケンタッキー・フライド・チキン”が誕生をしました。
その後も、70歳で車中泊をしながら、1000回以上断れれるほどのどぶ板営業を行いました。その時に来ていたのが、白のスーツと蝶ネクタイなのです。

74歳で600店舗になり、一線から退くが、店舗や味のチェックに世界中を飛び回ります。店舗数が6000店舗に達した時、90歳にて生涯を終えます。

カーネルの人生から読み取れることがあります。
カーネルの生涯には社会の変化が大きな影響を与えていたのです。それでも、あきらめずにひたすらにトライ&エラーをし続け、やっと65歳を過ぎてからクライマックスを迎えたのです。

30-40代にて、成功や失敗と結論付けることがいかに不毛かです。
伏線を張り続けているだけであり、絶望も有頂天もならないことです。
偉人は遅咲きが多いのには理由があるのかもしれません。
人間は歳を取るほどしょぼくれるのではなく、可能性が広がり、加速していくのかもしれません。

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SNSが主流になっている中で、若くして成功をする人がさらに賞賛される世界になりつつあると感じます。多くの人はそこに憧れて、「今頑張っている自分」を忘れてしまい、地に足をつけた思考を飛ばしてしまいがちです。
SNSで成功をしている人にも、挑戦の歴史はあるし、その覚悟なくして、そこまではたどり着けないのです。さらに、成功確率を上げるには、失敗をして地雷を回避する能力が必要なのですが、そこにも視点が向かなくなるという負のループ。

遅咲きの偉人に共通するのは、その日その日を挑戦し続けたこと、そして成し遂げたい何かが存在していたことかと思います。歴史に名前を残すや時代を変えるなんて全く思いませんが、自らのビジョンに則って生きることはできます。

だからこそ、時間という概念も自らの意志でリソース分配をし、お金のかけ方も選べたのでしょう。カーネルのように全財産を1事業に投資するほども勇気は僕にはないですが。


人生のクライマックスは終盤に現れる


今日も学んだー!!
ではでは、今日もワクワクするような最高の笑顔で、いってらっしゃい!!

アクティホーム
講内 源太

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