習慣化のためのシンプルなコツ ~④内発的な目標を~
あなたが頑張っているその目標、
外発的報酬をゴールに課題設定していませんか?
前回までのまとめ:
習慣化には、環境を変える①システム化が有効。その考え方は②いい意味で自分の意志力を過信しないこと。そして③ハードルはとにかく低くシンプルに。
③課題設定編で書いたことは、悪い言い方をすると"身の丈に合った課題設定をする"ということになります。
今回はさらに一歩踏み込みます。
結論:外発的報酬をゴールにした目標はしんどい
あなたの目標を根底からくじいてしまうような内容かもしれませんが、勇気を出して読んでみて下さい。
さて、まず外発的報酬とは何か説明しましょう。
これは心理学用語で外発的"動機づけ"とも言って、モテたい、勝ちたい、SNSでバズりたいといった外部から評価されることを自分の価値観の軸として行動を決めてしまうことです。
習慣付けという観点で言うと、例えばダイエットの目的がモテることであれば外発的動機による目標と言えます。
反対に、自分の中から湧き出てくるタイプの向上心は、内発的動機づけと言います。
例えば同じダイエットでも、純粋に自分の生活を健やかでより良いものにしようとして励んでいれば、それは内発的動機づけによる行動と言えます。
これらの違いで重要なのは、ダイエットという努力の成果が自分の意志で評価できるかどうかです。
言うまでもなく、どれだけ痩せてもモテるかどうかはあなたが決められません。瘦せていてもそれだけで直ちにはモテませんし、モテるデブもいます。
ダイエットが目標だと思い込んで頑張っているが、実はモテることが目標だという自分の本心に気づいていなければ、目的を履き違えていることになります。
そのうちに、せっかく頑張っているダイエットも、実際に痩せたという成果が得られていたとしても、本心は"モテ"なので、満たされている感じがせず、ついには挫折してしまうか、続けられていても苦しい努力になってしまうことがあります。
特に、この外発的報酬は承認欲求からくる場合が多いので、キリがないのです。
怖いのは、この内発的/外発的報酬は、途中で変わってしまうこともある点です。
純粋に自分の健康意識からダイエットをしていたのに、SNSで他人がダイエットのビフォーアフター写真でバズったのを見たことをきっかけに、いつしか自分も"イイネ!"をもらうことばかり考えて行動してしまうようになるかもしれません。
SNSの"イイネ!"欲しさは簡単に中毒になってしまうので要注意です。
努力が辛くなってきたと感じたら、当初の目的を思い出す・見つめなおすのが良いかもしれません。
自分の本心を見つめなおすには、ぜひ瞑想で。
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