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女々しさ、それは性別に関係なくある。

40代後半になり、最近周りの同年代男性の「女々しさ」が目立ってきたなと思っている。
働いているとだんだん勇ましくなってくる自分に対して、男性の女々しさが気になってくるのだ。

女々しさは聞こえはマイナスな響きを含んでいるが、私は女々しさを47年間付き合ってきているし、悪いものだとは思っていない。

作家の一条ゆかり先生も女々しさについて以下のように語っていた。

「女々しさ」とは「女らしさ」とは違います。女子特有の粘着気質というか、うじうじとした感じ。要はしつこさですよね(笑)

不倫、それは峠の茶屋に似ている たるんだ心に一喝!! 一条ゆかりの金言集

男性社員と関わっていると女性をそうゆう固まりとして認知し接する。
自分たちの中にその要素はまったくないように。
間抜けだなって感じ、そしてその認知にいちいち反応せず、勝手に思い込んでなよと、いちいちその間違った認知に反応しないのがいい年を重ねた女の思うところである。


クリエイターには、この女々しさがすごく大事なんですね。さっぱりしちゃうと、細かいところが見過ごされるというか、「ま、いっか!!」とおおざっぱになっちゃう。「これって、どうしてこうなるんだろう?」と延々と考えたり、「この人は、こう考えるかな、いや、こうかもしれない」と繊細な心の動きを想像したり、 「Aならこうだけど、Bならこうだな」って、いろいろなパターンを想定したり。最後まで、うじうじとしつこく粘るから完成度の高いものができるし、「どうでもいい」とあきらめないから目的を達成できるんですね。

不倫、それは峠の茶屋に似ている たるんだ心に一喝!! 一条ゆかりの金言集

仕事をする上でこの粘着気質がどれだけ結果を出すかをわかっていない。女々しさをどこに向けるか、使い方次第なのではないかと思う。

一条先生は自己紹介で

「一条はヘビのように粘着気質です」
「一度でもイヤなことをされたら何年も忘れません。そしてチャンスがあったら倍返ししたいです。だから私に意地悪をする時は、気合を入れてやってください」

不倫、それは峠の茶屋に似ている たるんだ心に一喝!! 一条ゆかりの金言集

というそうです。かっこいいですよね。私も自分の中の女々しさ、オンナっぽさ、陰湿さ、そういったものがあるのは十分というほど知っているし、隠してはいないがわかりやすく出してもいない。

私はサバ女であるという女が嫌いです。
そもそもサバ女である女は生粋のオンナであるから。そうゆう女を何人もみてきたし、そうゆう主張をする女が私を「サバ女」として扱うとき、内心で笑っている。見る目ないな、と。

もしくは自分の中にある女々しさもわかっているから相手をサバ女として扱うための予防線なのか??いまだその心理はわからず。

男性が女々しさをマイナスにあつかうから、表には出してこなかったが、この年齢(47歳毒盛をはじめた)になってどうどうと女々しさという言葉を自由に使ってもいいんじゃないかと、一条先生から学ぶ。


4~5年くらい前に年下の中途社員男子と仕事を組むときに、上司たちが「この女は物言いが強いから覚悟するように」と彼に宣告したそうです。その彼は「言いたい事あったら言い返してもいいっすよね」と言ったらしく、私にもお手並み拝見したいなとおもって言い返しを期待していたが、結局何も言ってはこなかった。

そのセリフが私の耳に入った事なんて全く知らないんだろうな、と思いながらよく言えたなとおもって根に持っている。当然今も舐められないように仕事で結果を出し続けている。

直接言ってこなかったから倍返しはしないでいるが、いつでも受けてたつよという心持ちは失ってはいない。

私もいい年齢なので目上も目下もあまり言ってはこなくなてきた。刺激的に攻撃してくるのは同年代ではあるが「戦わずして勝つ」というのが段々板についてきている。

女々しさ、すなわち執着気質は失わず引き出しの中にいれてあります。入れっぱなしにせず使いどころを考えて使っておく。男にも備わってるが堂々と使えないその女々しさを私は所持していることを声に出して言えることが今とても幸福である。



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