(終了しました)原作映画VS偽本 函館蔦屋書店で開催中!
きりえ画家の高木亮さんによる新刊、『きりえや偽本シネマ大全』の刊行からまもなく一か月となりました。
前回、前々回はジュンク堂書店池袋本店での展示(~8月31日まで)をご紹介させていただきましたが、本日は函館蔦屋書店で開催中のフェアをご紹介させていただきます。
『きりえや偽本シネマ大全』は、こんな本です。
『走れメロス』が『ぱしれメロス』になっちゃう文学紹介の前著『きりえや偽本大全』も、併せてお楽しみいただけましたら幸いです。
『きりえや偽本大全』ブックカバーフェア(昨年)
この文学編『偽本大全』を昨年刊行した際に「『そして誰もいななかなくなった』が大好き!」と熱い声援をくださったのが、函館蔦屋書店の宮成さん。
9月にはブックカバーと原作文庫を合わせたフェアを開催していただきました。
文庫本のブックカバーとのセット販売は、「着せれば別の本に見えてしまう」偽本の魅力を思いっきり引き出してくれました。
『きりえや偽本シネマ大全』DVDフェア(今年)
そして、今年。
「きりえやさんの映画編を作っています」
そうご連絡したら、「フェアやりましょう!」と豪速でお返事をくださって。
「本にはあまり興味のないレンタルDVDのお客さんにも、偽本のおもしろさを伝えましょう!」
あれよあれよという間にDVDコーナーの担当さんに話を通し、フェア棚を確保。
映画が好きな人にこそ響いてほしいと願いつつ、どうアプローチしたものかと手をこまねいていたところでの鶴の一声でした。
レンタルDVDフェアの開催は9月末までの予定です。
さらにはレンタル売り場用に、まるで映画の予告のようなムービーを作ってくださって。
あまりにもありがたい、抜群のノリのよさと行動力。
このムービーは、情熱と愛がほとばしる、嬉しさに身をよじらずにはいられないほどの作品でした。
こちらのスクリーン上映は、9月4日までの予定です。
あの『きりえや偽本大全』の第2弾シネマ編登場!
ちょっと、ちょっと待ってください。
「あの」って言われて、みんな「ああ!あの『偽本大全』ね!」って頷いてくれるんですか?
函館中に名声が轟いているとばかりのご紹介が、なんともこそばゆい。
書籍紹介では、著者が顔を赤らめるほどの怒涛のべた褒め。
そして何度見ても噴き出してしまう極めつけの一言はこちら。
偽本に惑わされずに名作を楽しめるか?!
唐突に観客に挑戦を仕掛けるスタイル、好きすぎる。
ぜひともみんな、惑わされてほしい。
ちなみに私は原作映画紹介を書くために制作中にしょっちゅう映画を観ていたのですが、刊行してからしばらく経った今、偽本と映画のあらすじが頭のなかで若干混じっています。
タイトルも時々、どちらが本物か迷うことがあります。
まんまと惑わされていて、お恥ずかしいかぎり。
【追記】ブックカバーフェア開催中です!(11月末まで)
ブックカバーフェア、大好評開催中です。
『スター・モーゼ』に登場する人気キャラクター、ダークペーターとトルーパーも駆けつけました。
昨年も大盛り上がりだった原作文庫とブックカバーのセット販売、今年も行っていただいています。
こちらのフェアは11月末まで。
お近くの方は、ぜひ足をお運びくださいませ。
おまけ:本書の見どころ紹介
実は宮成さんをはじめとする偽本ファンの方々に、読者参加型ページ「私の推し作品」にご協力をいただきました。
「私の推し作品」は参加者にお気に入りの偽本作品と、その理由を挙げてもらうコーナーです。
今回は前著『きりえや偽本大全』以上に多くの方にご参加いただいて、とても賑やかなページになりました。
推し作品をお寄せいただきましたみなさま、本当にありがとうございました。
そして多くの方の手をお借りしたのは、「私の推し作品」だけではありません。
コラムページの「シネマレビュー」には昨年もご寄稿いただいた、高木さんと旧知の(アニメ・出版界隈の何でも屋)『エム・クリエイト』の村上亜樹さんに再びお願いするとともに、今年は新たにシンガーソングライター・チンドン屋の栗原モナコさんにもご執筆いただきました。
さらにはコラムページ「メカデザイン&SF設定集」に、『機甲創世記モスピーダ』メカニックデザインをはじめ数多くのSFアニメに関わり、現在では『サンダーバード』研究の第一人者としても知られる柿沼秀樹さんにメカデザインをお寄せいただきました!
自分の描いたラフがプロフェッショナルの手により新たな形で生まれ変わるのを目にした著者は、感動で震えたそうです。
メカニックなマシンの詳細設定や着ぐるみのチャック事情などをこれでもかとばかりに盛り込んだ、異様な読みごたえを放つページとなっております。
ぜひともすみずみまで目を凝らしてご覧いただきたいです。
そんなわけで本文、コラムともに細部まで凝り倒した『きりえや偽本シネマ大全』。
たくさんの人の手を借りて、さまざまな角度から映画を楽しめる一冊になりました。
これからも書店さんやギャラリーでの展示が控えております。
見かけた折には、ぜひ偽本に惑わされていただけましたら幸いです。
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