うさぎさんを、切りました。
おかげさまで大好評の「きりえや春の偽本まつり in芳林堂書店高田馬場店」。
ゴールデンウィークの5月4日、5日には、著者の高木亮さんによるワークショップも開催されました。
今回のテーマは、「今年の干支、うさぎさんを切ろう」。
芳林堂書店の8階イベントスペースでの大規模開催。
せっかくだからと、うさぎを飼っている友人二人を誘って参加しました。
まずはカッターの使い方から始まり、練習を経て、作りたいデザインを選びます。
子ども向けの、ちびうさのデザイン(写真右)。
大人向けの「ナナ・ポピー」(写真中央)。
大人向けパート2の、「ナナ・カーネーション」(写真左)。
そして裏メニューとして、書泉グランデでのワークショップで扱った「シンドラーのリスト」ならぬ、「シンドラーのリス」。
「リス切りたい人~?」
高木さんの呼びかけに、スッと友人たちの手が挙がりました。
「この悪そうな顔がたまらない!」「リスかわいー!」とすでに夢中になっています。
え……うさぎは……?
すっかりリスの虜となっている二人に驚きながら、私は「ナナ・ポピー」を選びました。
ちなみにこの「ナナ」は、高木さんの家の先代のうさぎさん、ナナさんのことです。
高木さんのきりえ作品には、彼女がモデルになったものがたくさんありまして。
各々が作りたいデザインを選んだところで、一枚目の色画用紙を選びます。
切り絵というと一枚の真っ黒な紙を切るイメージがありますが、ここ最近高木さんは何枚かの色画用紙を切って重ねるスタイルを取っているのだそう。
各自選んだ画用紙に型紙を重ね、周囲をホチキスで留めます。
そして、いよいよカッター入刀。
型紙の白抜き部分を、線に沿って慎重に慎重に切っていきます。
ひたすらカッターで線をなぞっていると、いつの間にか水のなかにいるみたいに周りの音が聞こえなくなって。
すべての線を切り終えた瞬間に、ふっとため息が漏れました。
一枚目が終わったら、今度は二枚目。
一枚目に切った画用紙と合わせて、しっくりくる色を探します。
(夢中になりすぎて写真を撮るのを失念)
すべて切り終えるころには、もう指がくたくた。
慣れない作業で、ずっと指に力を込めていたからかもしれません。
これを毎日やっていたら、そりゃエアブラシだって破壊してしまいますよね。
エアブラシ破壊エピソードはこちら。
「きりえは多少失敗しても、それが味になるんです」
切ってはいけない線を切りかけてヒヤヒヤしたり、ガタガタの線を悔しがっていたら、高木さんがそんなことを言いました。
なんて懐の深い世界なんでしょう。
そんなこんなで完成させた作品を、最後にテーブルに並べます。
同じデザインを選んでいても、画用紙の色が違うとまったく別の作品のように見えますよね!楽しい!!
芳林堂書店高田馬場店での「きりえや春の偽本まつり」は、ご好評につき会期延長で5月31日(水)まで開催しています。
ぜひ最後までお楽しみください♪
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