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もう新しいAIツールに手を出さなくていい話

生成AI、増えすぎていませんか?


毎日のように新しい生成AIが登場し、SNSでは「これは革命だ!」「このAIがすごい!」と話題になっています。


文章生成、画像生成、動画生成、音楽生成、コード生成……今や生成AIのジャンルは無数に広がり、それぞれに特化したツールが次々と発表されています。


そのたびに、「これは試しておくべきだろうか?」「このAIを使いこなせば、何か新しいことができるのでは?」と考え、ついあれこれ手を出してしまう。


しかし、結局どのAIも中途半端に触るだけで終わり、「結局、自分は何を極めるべきなのか?」と迷い続けてしまう——そんな経験はありませんか?


気がつけば、AIに振り回され、情報の波に飲み込まれ、本当に必要なものが見えなくなっている。


本来、AIは私たちが主導権を持ち、使いこなすべきツールのはずです。
にもかかわらず、多くの人がAIを選んでいるつもりで、実は「AIに選ばされている」状態になってしまっています。


これは、断言できます。


すべてのAIを追いかける必要はありません。むしろ、その考え方こそが、あなたを迷わせ、遠回りさせているのです。


では、どうすればAIの波に溺れず、本当に自分の武器になるツールを見極められるのでしょうか?


この記事では、このトピックに関する私個人の考えをお話しします。


すべてを追いかけることが、最大の遠回りになる


「新しいAIが登場しました!」「このツールは革命的です!」


SNSでは、こうした言葉が毎日のように飛び交っています。
最新の生成AIを紹介する記事や動画も溢れ、次々と「これは試しておくべきだ」と煽られる。


すると、「とりあえず触っておかないと、時代に取り残されるのでは?」という焦りが生まれます。


ですが、ここで一度立ち止まって考えてみてください。
AIツールを無作為に試した結果、あなたのスキルや成果は確実に向上したでしょうか?


「いろいろなツールを触ってはみたものの、結局どれも深く使いこなせていない」——そんな状態になってはいませんか?


実は、ここに大きな落とし穴があります。


AIは確かに便利です。可能性も無限大です。
ですが、だからといって「すべてを試し、すべてを学ぶ」ことが正解とは限りません。


むしろ、それが最大の遠回りになることさえあります。


なぜなら、すべてを中途半端に触ることは、結局どれも自分の武器にならないからです。


例えば、料理を学ぶとしましょう。


フレンチ、中華、和食、イタリアン……すべてのジャンルを少しずつかじっても、それぞれの技術が中途半端なままでは、一流の料理人にはなれません。


本当に腕を磨きたいなら、「自分はフレンチを極める」と決めて、そこに集中する方がはるかに効率的です。


AIも同じです。


あれもこれもと手を出しているうちに、気づけば「何も身についていない」状態に陥る。


結果として、「AIを使いこなす」どころか、「AIに振り回される」状況になってしまうのです。


では、どうすればいいのか?
ここで大事なのは、「すべてのAIを使おうとするのではなく、自分にとって本当に意味のあるものを選ぶこと」です。


主導権を握るために、"ひとつ"を選び抜く


すべてのAIを追いかけるのではなく、本当に意味のあるものを選ぶ——。
では、その「選び方」とは、どのような基準で決めればいいのでしょうか?


私が出した答えは、「文章生成AIに絞る」 という選択です。


なぜ文章生成AIなのか?


理由はシンプルです。
文章は、すべての生成AIの根幹になるスキルだからです。


画像生成AIを使うにしても、動画生成AIを使うにしても、コード生成AIを使うにしても、それらを動かすためには、適切な指示(プロンプト)を与えなければなりません。


つまり、「どのように言葉で伝えるか?」が、AIのパフォーマンスを最大化する鍵になります。


もし、文章を的確に構築し、明確な指示を出せるスキルを身につければ、
他のAIを使う際にもその力が活きてきます。


言い換えれば、文章生成AIを使いこなせれば、すべてのAIを使いこなせる力に直結するのです。


それに、私自身、画像や動画に対しては「すごい!」と感じるものの、
それらを評価する明確な基準を持っているわけではありません。


ですが、文章は違います。
ずっと文章と向き合い、考え、言葉を紡いできたからこそ、AIが生み出す文章の質を判断することができます。


だからこそ、私は文章生成AIにフルベットしました。


「自分が勝負できるフィールドはどこか?」 を見極めた結果、私は「文章」という領域に絞り込み、それを徹底的に活用することを決めたのです。


AIの種類がどれだけ増えようと、「すべてを追う」のではなく、「自分にとって本当に価値のあるものを選ぶ」ことが、主導権を握る第一歩 になります。

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