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読書記録

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毎月末の読書記録のまとめです。
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2024年10月の記事一覧

読書記録(2024年 10月)

読書記録(2024年 10月)

振り返るとエッセイや小説を多く読んだ月になりました。読書の秋というプロパガンダに乗る気はありませんが、いくつか紹介します。

文芸書①ハン・ジョンウォン『旅と散策』

韓国の詩人のエッセイ。繊細で時にチクリと刺すような毒がある面白いエッセイ。時をおいて何度も読みたくなるような味わいがありますし、古今東西の詩が引用されていて、詩文学がよく分からない、詩情をくみ取るのが苦手という方にはその入門として最

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麻布競馬場『令和元年の人生ゲーム』

麻布競馬場『令和元年の人生ゲーム』

主人公は「労働(ホワイトカラー)」といった小説。シニカルな書き方はタワマン文学の著者らしいですが、Z世代や令和という枠を超えると思います。それなりにいい大学を出て東京で働いているサラリーマンという「階層」に刺さるもので、世代的に共感というものではありません。

ストーリー4章構成で、沼田という男だけはどこにも出てきますが、語り手、周りも年代もそれぞれ異なっています。

①平成28年 慶應の意識高い

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トーマス・ベルンハルト『石灰工場』

トーマス・ベルンハルト『石灰工場』

新訳が今年の夏に出ました。とりあえずベルンハルトのファンと言っていいくらいには読んできたので、待ち遠しかったです。

1970年発表。改行や章立てはなく延々と文章が続いていきますから、海外の文学作品に慣れている人以外にはやや難しいと思います。トーマス・マンの『魔の山』やカフカ、ムージルなど20世紀前半のドイツ文学が好きな人、現代ならハントケやウエルベックを多少読んだことがある人になら、刺さるものが

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