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アーティストの「こころ」は真っ赤なフェラーリ!?

アーティストは「取扱注意」

この業界に携わる人なら
そんな感情を抱いた経験はないだろうか

気まぐれ
頑固
いい加減
クソ真面目
こだわりが強い
協調性がない
言うことを聞かない
自分勝手
キレやすい
意味不明
繊細すぎる
かまってちゃん
人の目気にしすぎ
キテレツ
などなど

とにかく「取扱注意」な人格オンパレードだ

そんなエキセントリックな「取り扱い注意」の性格
アーティストとして能力を兼ね備えているからなのだ

あなたは
プリウスフェラーリどちらに魅力を感じるだろうか?

プリウスは故障もなく
手軽に手に入り
維持費も安く
運転もしやすい

フェラーリは高額で
手軽に買うことができないが
カッコイイ
扱いが難しい
日常生活で乗り回すには
扱いが難しい上に
燃費も悪く
不都合なことも多い

スーパーに買い物に行くにはトゥーマッチだ

しかしその魅力は
移動手段としての道具を遥かに超えて
最高に洗練されたポテンシャルを持った
移動するアートなのだ

我々が魅力を感じるのはその「希少性」と「非日常性」だ


アーティストの「こころ」はとても壊れやすい。
だからこそ、私たちマネジメントが彼らの「こころ」をケアする必要があるのだ

驚異の能力を生み出す「こころ」

全米の精神医学会では
クリエイティブであることはすでに精神疾患であるとさえ唱えられている

聞いたこともないメロディーを紡ぎ
見たこともないようなビジュアルを創り出し
体験したこともないストーリーを語り出す
あまりにもイマジネーションに溢れ
あまりにもクリエイティビティであるということは
それだけで常人の理解を逸脱する

アーティストの「こころ」は
クリエイティブであればあるほど
「繊細」で「壊れやすい」
つまり「取り扱いに注意が必要」だということを
全米精神医学会では言いたいのだ

アーティストの「こころ」は
とても繊細で
とてもエネルギッシュで
とても深く物事を考察することができる
つまり「高感度」「高出力」「高機能」なのだ
そしてその取り扱いの難しい「こころ」が優れた作品やパフォーマンスを生み出すエンジンなのだ

アーティストの「こころ」は、スーパーカーのエンジンのように
繊細でハイパワーでハイスペックだ
壊れやすいのでメンテナンスも怠れない


「こころ」が「高感度」であること


アーティストのクリエイティビティは、
「高感度」な「こころ」によってもたらされる。

「高感度」な「こころ」とは、
普通の人が気が付かないような些細な事に気がついたり
他人の感情を必要以上に受け取ったり
社会に蔓延するムーブメントをいち早く察知したり
多くの情報をいち早くキャッチしたり
敏感なアンテナのたった
いわゆる「センス」がいいというやつだ

ところがあまりにも感度が良いアンテナは
必要のない情報も余計に受信してまい
より多くのストレスにさらされる

感覚が敏感であることは
感受性が高いということで
クリエイティブにとってとても重要な要素である
周りの環境や他人の感情を敏感に感じ取る能力が
アーティストとしての表現力や創造力に繋がるのだ

しかしながら
そのあまりにも敏感な感覚が
よりストレスや刺激に過剰に反応してしまうことがある

ただでさえアーティストとして活躍することは
多くのプレッシャーやストレスを伴うことになるので
センシティブな「こころ」はより多くの危険にさらされるのだ

感度の高いアンテナは余計なノイズも拾ってしまうように
アーティストの繊細な「こころ」はストレスを感じやすい


「こころ」が「高出力」であること

アーティストの表現力や影響力は
「高出力」な「こころ」によってもたらされる

優れたアーティストは
その作品やパフォーマンスを介して
多くの人の思考行動感情影響を与える

この影響力の強さというのは
「こころ」のエネルギーの大きさに比例する

ステージで表現している時の彼らは
感情を最高潮に引き出し
そのエネルギーで徴収を興奮へと導く
大きな感動を生み出すのは
彼らの「こころ」のエネルギーが
観客の「こころ」を揺さぶるからだ

しかし、膨大な感情のエネルギーがマイナスの方向に暴走した時
被害は甚大なものとなる
コントロール不能に陥ってしまった
巨大な原子炉が暴走するように
周囲もろとも破滅へと向かうことがあるのだ

大観衆を魅了するほど巨大な感情を操る彼らは
そのエネルギーの制御を見失った時
暴力的な振る舞いや
自堕落な行動
犯罪的な行為
自己崩壊に向けて突き進む

膨大な感情のエネルギーをコントロールするには
強力な制御システムや
堅牢な「こころ」の防御システムが必要になる
常に安全管理をするのが我々マネジメントの重要な仕事なのだ

「高出力」「高馬力」
モンスターエンジンをコントロールするのは
高度な技術に基づいた制御システムが必要だ

「こころ」が「高機能」であること

クリエイティブな作品の「質」は「高機能」な「こころ」が生み出す
アーティストの「こころ」は
物事を深く考え
詳細に分析し
複雑に組み合わせることができる
新しい視点から物事を発見し
新しい切り口でそれを表現する
その緻密な作業が作品のクオリティーを左右するのだ

「こころ」が高機能ということは
複雑で精密な仕組みにより成り立っている
仕組みが複雑ということは
一度壊れた時に
修復するのが困難だということだ

アーティストを取り巻く環境は
なかなかストレスフルだ
誹謗中傷や
プライバシーの問題
人気や売り上げのプレッシャー
不安定な収入
創作活動の苦労
人間関係
それはまるでオフロードを高級なスーパーカーで走るようなものだ

だからこそ
「こころ」のメンテナンスが必要なのだ
日常的なメンテナンスはマネジメントの仕事だ
高機能な「こころ」と向き合うスキルが求められる

アーティストの複雑な「こころ」は
物事を深く捉え創造の源泉となる

それがアーティストのメンタルだ

アーティストのメンタルの取り扱いが難しいのは
このようにクリエイティビティーにとって必要な能力だからだ

①とても繊細で敏感な「こころ」
感受性に優れ、世の中の流れに敏感であること
「高感度」であることが求められているから

②巨大な感情のエネルギーを秘めた「こころ」
相手に影響を与えるような感情表現にはパワーが必要
こころのエネルギーを放出するパワーが
「高出力」であるほど大きな影響力を持つから

③とても緻密で深い洞察力を持った「こころ」
深く物事を考えるということは
斬新なアイデアを生み出す
「高機能」であるほどユニークな発想を創り出すからだ

このように「高感度」「高出力」「高機能」であることは
アーティスト活動にとっては武器になる
しかしながら日常の生活や人間関係において
それがストレスや息苦しさを生み出すことになる
いわば双刃の剣なのだ
それを我々マネジメントは常に配慮しながら
彼らとつながっていくことが必要だ

アーティスト活動は
フェラーリでゴビ砂漠を横断するようなものだ

我々マネジメントは
そのフェラーリを
メンテナンスできる
優れたメカニックである必要がある

メンタルをマネジメントするスキル
これは優れたアーティストのマネジメントに求められるるスキルなのだ!


アーティストの「こころ」が繊細でハイパワーで精密なマシンであるとしたらマネジメントは優秀なメカニックのようなものだ


新しい時代に向けて、メンタル・マネジメントの知識を
このブログでは、アーティストマネジメント に大切な
「コミュニケーション能力」
「カウンセリング能力」
「コーチング能力」
について
なるべくわかりやすく順次説明をしていきます。

どのようにしたらみなさんにそれが伝わるか試行錯誤しながらやって行きますので、ご質問やご意見のようなものがありましたらいつでもご連絡ください。
この記事に対するお問い合わせ geess@howling-bull.co.jp
各種セッション等に関する情報:https://tellme.hp.peraichi.com/geess
ここでは私が学んだことを中心になるべくわかりやすく解説をしていくつもりですので、興味のある方はおつきあいください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
少しでもアーティストを取り巻く環境が、より良くなりますように!

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