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【楽曲感想文】SIAM SHADE「せつなさよりも遠くへ」

こんばんは!
君が後悔するくらい高く空に羽ばたくよ!小栗義樹です。

本日はリクエストを頂いた題材曲で楽曲感想文を書かせて頂きます!先週書いたCrazy Nightの記事、本当にありがとう!!

本日のテーマは、
SIAM SHADE「せつなさよりも遠くへ」
です。

先週、メタルバンドの音楽で感想文を書いたところ、ハードロックやヘヴィメタルが好きな方と沢山仲良くなることが出来ました。今回は、そんなヘヴィメタルやハードロック好きの方からリクエストを頂きました。

SIAM SHADEは、日本のロックシーンの中で最も難易度の高い楽曲を世に送り出し、なんとそのまま有名バンドの仲間入りを果たした、非常に稀有なバンドと言えると思います。世の中には極稀に、演奏力が高いと表現されるバンドがシーンを湧かすことがあります。

モノ申すわけではありませんが、この演奏力が高いという表現、日本においては乱発され過ぎだと思います。シンプルに演奏が上手ければ演奏力が高いというのは、かなり安易だなと思っています。

重要なのは曲の構成の複雑さ、高い演奏スペックを曲に内包するセンスを吟味したうえで、それをライブで忠実に再現することに成功しているバンドこそが「演奏力の高いバンド」なのであって、難しい技術を習得しているとか、速弾きが凄まじいとか、変拍子がどーのこーのとか、マジでどうでもいいのです。

この、曲の構成の複雑さと高い演奏スペックを曲の中に内包するという点を見事にクリアし、その上で圧倒的にキャッチーで真似したくなる音楽として大成した楽曲の1つが「せつなさよりも遠くへ」だと思います。

この曲、一見すると非常に真似しやすそうに感じると思うのですが、実際に演奏してみたら一筋縄ではいきません。こんなに歌いにくく、こんなに演奏を合わせるのが難しい曲は意外と無いと思います。

これを涼しい顔で演奏するのがSIAM SHADEです。もっと言えば、こんな複雑な曲をキャッチーに聴かせてしまうのがSIAM SHADEです。

アートをアートだと気付かせず、エンタメのように展開するのは難しいですが、SIAM SHADEのせつなさよりも遠くへは、見事にこの高い難易度をクリアしているなと感じます。すべては基礎がしっかりしているからだと思っていて、表面的なテクニックだけを真似しようとすると、もれなく中途半端にせつなさよりも遠くへが出来上がるわけです。

ということは、この曲は多面的な魅力を持っていると言えると思うし、深堀すればするほど新しい発見に満ちている音楽だと言えると思います。

SIAM SHADEの数ある楽曲の中でも、かなり繊細なバランスで構成された奇跡の楽曲だと僕は思っています。

youtube等で簡単に聞くことが出来るので、ぜひ聴いてみてください。これからバンドを始めたい人は特に。すごく勉強になる音楽だと思います。

というわけで、本日はこの辺で失礼いたします。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
また明日の記事でお会いしましょう!

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