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Photo by
ibaraki_nakai
記憶の亡霊
SNSのアカウントや
知人の連絡先を消しても
過去の記憶は、決して消えてはくれない。
うすぼんやりと
見えるか見えないかわからないくらいの解像度だが
そこに気配は確かにあるし
霊感が無いはずのわたしにも
記憶の亡霊は見えて、聴こえて、感じ取られてしまう。
記憶の亡霊は、とてもやっかいだ。
たまにひょっこり現れたかと思えば
頭にこびりついて離れない。
こんな真夜中まで
まるで取り憑かれたかのように
小さい画面で
過去の記憶のイマを検索する。
かなしくて、むなしいだけの作業
やめたいけれど、やめられない。
病気ってそういうことだ。
早く寝ればいいのに。
明日も予定や仕事があるのに。
わたしは何をしているんだろう。
ほんとうの意味で
救われる日が来るのは
いつになるのだろう。
そのために
なにをどうすればいいのだろう。
記憶の亡霊は、消えてくれない。
消すことをためらっているのかもしれない。
ある種の呪縛のように
一生つきまとってくるのかもしれない。
恐怖だ。
こういったときに
まだほんの少し、希死念慮が出てくる。
振り解いて
今に集中したい。
亡霊をやっつけて
塗り替えられるような
最高の今にしたいよ。
切実だ。
--
同時に
私の記憶は私だけのもの。
守護霊なのかもしれない。
なあんて
ポジディブすぎるよな。
寝ますか。