OJ

主にRPG・AVGを愛するゲームプレイヤー。 クリアしたゲームのレビューやゲームの考察なんかをゲーマー向けに書いていきたいと思います。

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最近の記事

サガ エメラルド ビヨンド

サガシリーズと言うのは不思議なゲームだと思う。 と言うのも、シリーズ最新作である「サガ エメラルドビヨンド」を購入する前に一応ネットで評判を探ってみたんだけど、そしたら出るわ出るわ「賛否両論」「スルメゲー」「他人には薦めない(俺は好きだが)」という圧倒的な誉め言葉の数々。 そう、これらの評価は普通のゲームなら「今回はちょっと様子見かな…」と判断する文言なのだが、ことサガシリーズにおいては「ああ、いつものサガだ」とむしろ安心感さえ感じられる評価と認識してしまっている。 こん

    • SEA OF STARS

      1995年という年はRPG好きにとって特別な年である というのも、その年に発売されたRPGタイトルを並べてみると、「ドラゴンクエスト6」「ロマンシング サ・ガ3」「テイルズ オブ ファンタジア」「聖剣伝説3」「幻想水滸伝」「不思議のダンジョン2 風来のシレン」「タクティクスオウガ」「フロントミッション」「アークザラッド」といった有名な作品から、「エストポリス伝記Ⅱ」「天地創造」「ミスティックアーク」「真・女神転生 デビルサマナー」「リンダキューブ」「キングスフィールド2」な

      • 龍が如く7外伝 名を消した男

        日本の裏社会を描いたセガの人気ビデオゲーム「龍が如く」シリーズ 現在ナンバリングは8まで発売されているが、7を転機としてA.AVGからRPGにジャンルが変わり大きな成功を収めたことは記憶に新しい その7の外伝として発売され、7の裏で起こった物語を描いたのが今回紹介する「龍が如く7外伝 名を消した男」である ここから先は例によってネタバレを多く含んでいるため、未プレイの方はそれを承知の上で閲覧していただきたい 概要まず大きな特徴として、今作はジャンルをA.AVGへと回帰

        • 超探偵事件簿 レインコード プラス

          2010年11月25日にPSPで発売された推理ADV「ダンガンロンパ」。 カプコンの名作AVG「逆転裁判」に影響を受けながらも、その独特の設定と世界観、個性的なキャラクター、そして予想が付かないジェットコースターのようなシナリオで一躍人気作品となった名シリーズである。 そのダンガンロンパのスタッフが新たに手掛けた完全新作AVG、それが今回紹介する「超探偵事件簿 レインコード プラス」である。 もともとは「超探偵事件簿 レインコード」という名称で2023年6月30日にNin

          FINAL FANTASY XVI

          日本を代表するビデオゲームの一つである「FINAL FANTASY(以下FF)」シリーズ。 その歴史を簡潔に表すなら家庭用据え置きハードとともに歩んだ歴史と言い表すことができる。 1987年12月18日にファミコンで初代「FINAL FANTASY」が発売されて以来、実に7世代30年以上に渡り継続的に据え置きハードでシリーズを展開している。 今回はそんなFFシリーズ最新ナンバリングタイトルである「FINAL FANTASY XVI(以下FF16)」についてレビューしていき

          FINAL FANTASY XVI

          ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム

          2017年3月3日、ある歴史的なゲームが任天堂から発売された。 「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(以下bow)」。 圧倒的な自由度とボリューム、奥深いゲーム体験により発売直後から国内外で絶賛された同作は、その年の様々な賞を獲得、日本のゲームとしては初めて4大GOTYを獲得するなど、名実ともに「2010年代最高のゲームの一つ」という評価を確固たるものとした。 今回取り扱う「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム(以下totk)」はbowと世界観を同じくした

          ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム

          オクトパストラベラーⅡ

          1986年5月27日、初代ドラゴンクエストが発売されてからはや38年の月日が経った。 ゲーム技術の進歩はすさまじいもので、当時では考えられたかったような美麗なグラフィックで表現された広いオープンワールドを、声優によって命を吹き込まれた魅力的なキャラクターが、ド派手なアクションや魔法を駆使して敵と戦い、壮大な冒険を繰り広げる、そんな夢のようなゲームが当たり前に存在する時代となっている。 ゲーム好き冥利に尽きるというものだが、そんな自分でもふいに80~90年代の進化の途中にあっ

          オクトパストラベラーⅡ

          黄金の太陽 開かれし封印・失われし時代

          読者の皆さんは「ゲームを購入するきっかけ」と聞かれたとき、何を思い浮かべるだろうか? 例えば雑誌やゲーム系サイトといったメディアによる広告、知り合いやインフルエンサーからの口コミ、店頭でPVやパッケージを見て印象に残った、辺りが主な理由だろうか? 自分にとって黄金の太陽との出会いは、やや特殊なパターンかもしれない。 きっかけはニコニコ動画に投稿されていたRPGのBGMをテーマごとにまとめた動画だった。その動画にはDQ、FF、ポケモン、テイルズ、ペルソナといった有名タイトルや

          黄金の太陽 開かれし封印・失われし時代

          FINAL FANTASY Ⅶ REBIRTH クリア後感想

          お久しぶりです。前回の感想からかなり時間が空いてしまった。というのも、今回扱う「FINAL FANTASY Ⅶ REBIRTH」のボリュームが非常に大きく、およそクリアするのに一ヶ月ほどかかってしまったので。 前回扱った「龍が如く8」もかなりの大ボリュームだったが、今作はそれ以上のボリュームでクリアまでに100時間以上かかってしまった。 知っての通り、今シリーズはかの名作「FINAL FANTASY Ⅶ」のフルリメイク作品であり、もともと1本のゲームであった原作を3部作と

          FINAL FANTASY Ⅶ REBIRTH クリア後感想

          龍が如く8 クリア後感想(ネタバレ多め!!)

          「歌舞伎町」をモデルにした架空の町「神室町」を舞台に、日本の裏社会に生きる漢の生き様を描いた、セガの人気シリーズ「龍が如く」。 その最新作である「龍が如く8」をつい先日クリアすることが出来たので、早速感想を書いていきたいと思う。 タイトルにも書いたように、ネタバレをしていくので、まだクリアしていない方やこれからプレイする予定の方は、見ない方が良い。もしこの記事を見ることで、物語の先が読めないという人生に一度しか訪れない楽しみを失うことになっても、当方は一切責任を負うことが出来

          龍が如く8 クリア後感想(ネタバレ多め!!)

          龍が如く8 ファーストインプレッション

          日本の裏社会を舞台としたセガの人気シリーズ「龍が如く」。その最新作である龍が如く8がつい先日発売された。 そこで今回は、いつもと趣向を変えて序盤の感想を記事にしたいと思う。まあ単に筆者がまだクリア出来てないだけなのだが。 以下、記事の内容及び注意点 プレイ時間は10時間ちょっと。 主に序盤のストーリーとキャラクターについての感想 なるべく配慮するが、ネタバレありなので気になる方は見ない方が良い。 あくまで序盤の感想なので、最終的には印象がひっくり返る可能性はある。

          龍が如く8 ファーストインプレッション

          サンサーラ・ナーガ2

          ゲーマーの皆さんなら、なんとなく気になっていたけど、なんとなく触れる機会がなく時間が過ぎ去ってしまったゲームが一つや二つあるのではないだろうか? 今回取り上げる「サンサーラ・ナーガ2」は自分にとってまさにそんなタイトルだった。 監督押井守、キャラクターデザイン桜玉吉というビッグネームのインパクトに加え、主人公が成長せず竜を育成するという特徴的なシステム的、川井憲次氏による印象的な音楽などに興味をひかれ、いつかプレイしたいと思いながらも、なかなか機会を作ることが出来なかった。

          サンサーラ・ナーガ2

          アルトネリコ2 世界に響く少女たちの創造詩

          新年あけましておめでとうございます。新年早々世間では様々な事件が起こっているようだが、そんなことは気にせずマイペースにゲームを紹介していきたいと思う。 今回紹介するゲームは「アルトネリコ2 世界に響く少女たちの創造詩(メタファリカ)」。ガストとバンプレストの共同で開発されたPS2のRPGである。 発売日は2007年10月25日。ちなみに自分の手元にあるソフトは廉価版であるPS2Best版なのだが、こちらはバンダイナムコゲームスよりの発売となっている。というのも、発売を担当

          アルトネリコ2 世界に響く少女たちの創造詩

          パラノマサイト FILE23 本所七不思議 墨田区下町を舞台にした、完成度の高い名作AVG

          売れるゲームというのは、その大半がシリーズものである。これは別に最近に限った話ではなく、90年代前半の時点ですでにそうであった(以前記事を書いた「伝説のオウガバトル」は、そんな状況に危機感を持った任天堂により宣伝等でのバックアップがあった)。とは言え、新規タイトルが全く売れないというわけではなく、近年でも「天穂のサクナヒメ」「バディミッション BOND」「十三機兵防衛圏」等、新規タイトルでありながらユーザーから高い評価を得た作品は存在する。今回紹介する「パラノマサイト FIL

          パラノマサイト FILE23 本所七不思議 墨田区下町を舞台にした、完成度の高い名作AVG

          新すばらしきこのせかい 渋谷を舞台に繰り広げられる、少年たちの成長物語

           ゲームに限らず、続編を成功させるのは難しい。特に、前作の人気が高ければ高いほど、続編に求められるハードルは上がる。また、前作から時系列が離れていない続編だと、前作キャラをどう扱うかという問題も発生する。前作が大団円で終わった作品なら、なおさら蛇足と捉えられる可能性が高くなる。  今回取り扱う「新すばらしきこのせかい」は、単体のゲームとしても良作だが、前作「すばらしきこのせかい」の続編として見た場合にさらに評価が上がるという、続編としては理想的なタイトルと感じた。なぜそう感じ

          新すばらしきこのせかい 渋谷を舞台に繰り広げられる、少年たちの成長物語

          半熟英雄 ああ、世界よ半熟なれ…!! 半人前ゆえの可能性

          前回の記事では、日本では数少ないリアルタイムストラテジー(RTS)の成功例として、「伝説のオウガバトル」を紹介させていただいたが、実は数か月前に旧スクウェア(現スクウェア・エニックス)より、同ジャンルのゲームとして「半熟英雄 ああ、世界よ半熟なれ…!!」がスーパーファミコン(SFC)にて発売され、同じく高い評価を受けている。 だが作風は全く異なっており、重厚な世界観とシナリオで硬派な印象の強い「伝説のオウガバトル」と比べ、今作はシナリオのノリが非常に軽い。全編を通してギャグや

          半熟英雄 ああ、世界よ半熟なれ…!! 半人前ゆえの可能性