【掌編】続・六兵衛という名の小料理屋
カランカラン♪
「邪魔するでぃ!」
このところ御手洗六助は六兵衛が気に入って、週三の割合いでこの店に通うようになっていた。
「また、来ちゃった」
「お疲れさま」九里雨音は六助の暑苦しい笑顔を無視して、瓶ビールとグラスを差し出す。
「女将さんとは何故か波長が合うというか、六兵衛に居ると心が安らぐんだ」
「あら、嬉しいわ。私も一杯いただこうかしら」
そういうと雨音はグラスを取り出し、六助にビールを注いでもらった。
「この店の益々のご発展を祈念して、カンパーイ!」
「ミ