【短編】クリスマスイブ
カウンターの上で猫が鳴いている。
「にゃにゃにゃにゃーにゃ!」
「贅沢を言いなさんにゃあ!」
ここはほんわか商店街の中にある『六兵衛』という名の小料理屋。
今日はクリスマスパーティーだ。
ガラガラガラ♪
「邪魔するでぃ!」
御手洗六助が入ってきた。
店の中は既に客で一杯だ。
「いらっしゃい!」九里雨音が答える。
「カウンターは一杯だけど、そこのテーブル席に座ってね」
六助がテーブルに着くと、向かいの席には美月経子が座っていた。
「あら?ご無沙汰してます」
頭にトレードマークの鉢巻をした六助は、頬をポッと赤く染める。
「女将さん、赤ワインはあるかしら?今夜は思いっきり、くねりたいの♪」経子が尋ねる。
「あるよ」雨音が答えるとカウンター席から、
「私も赤ワインを」とすかさず島鵜子が頼む。
「じゃあ、私はバナナジュース」とカウンター席から腸之内あやめが注文する。
そう、人をあやめると書いて「あやめ」と読む。
「今日はトリスさんたちは来ないのか?」
青木田紀土が尋ねると、隣のハーゲイのマスターこと狩高珍歩が答えた。
「白湯をやっつけに、渡や一と一緒にカリスカトロの塔に向かってるらしい」
「そういえば、雪見さんもいないわね、いやん♡」と琴子が言う。
六助も続く。
「なんでも、長らくほったらかしにしてる間にガースー首相も代わってしまい、続きが書き辛くなっているらしい」
六助はいったい誰の気持ちを代弁しているのだろうか。
雨音がグラスを持った。
「皆んなが揃ったところで乾杯しましょう!
来年も宜しくね、メリークリスマス!」
「メリークリスマス!」全員がグラスを上げる。
ブ〜ッ!
一人だけ、お尻で挨拶をした人がいた。
(ぱひゅん)
次回予告・衝撃「さようなら有野戸渡」
BGM
皆さまは、どのようなクリスマスを過ごすのでしょうか。
メリークリスマス♪
えっ!ホントに😲 ありがとうございます!🤗